【私の人生を変えた一本のワインNo.6】ルイマックス・ムルソー2014
- 私の人生を変えた一本のオールドヴィンテージワイン
- 本日インタビューしたのは、この方
- ①人生を変えた一本のオールドヴィンテージワインは、何ですか?
- ②そのオールドヴィンテージワインをどう愉しまれたのですか?
- ③ルイマックス・ムルソー2014。一口目の印象は?
- ④ムルソーに出会って、人生変わったことや、気付きなどありますか?
- ⑤ムルソーに出会う前の岩木さんにとってのワインとは?
- ⑥今の岩木さんにとって、ワインとは?
- ⑦ムルソーを異性に例えると?
- ⑧次、飲みたいワインはありますか?
- ⑨これからオールドヴィンテージワインを愉しむ人に向けて
- ●【最後に 】
私の人生を変えた一本のオールドヴィンテージワイン
この『死ぬまでに飲みたい!おすすめオールドヴィンテージワイン』ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
突然ですが、あなたには「人生を変えた一本のワイン」がありますか?大切な人と一緒に記念日に飲むワイン、尊敬する人に薦められたワインなど、あなたにとって特別なワインは何か?
ではなく、、、
本当にそのワインがきっかけで人生を変えたワインをインタビューしてご紹介するシリーズです。それぞれの「人生を変えた一本のワイン」をご紹介しています。
本日インタビューしたのは、この方
岩木陽平さん(会社員)
EXPLORERS CLUB にて、世界最難関7大海峡をディンギーで渡るヨット部『Oceans7』プロジェクト第5弾にて、2018年4月にニュージーランドのクック海峡を制覇。
①人生を変えた一本のオールドヴィンテージワインは、何ですか?
2017年6月に、EXPLORERS CLUB 主催のワイン会で飲んだ『シャトー・タルボ1985 』34年前のワインです。
※ルイマックスのムルソーとは?
ブルゴーニュ最高の白ワインのひとつムルソー。テロワールが持つ緻密なミネラルが見事に引き出された素晴しいワインが数多く造られています。
生産者であるルイマックスは、ロシア出身で1859年ニュイ=サン=ジョルジュにブルゴーニュ・ワイン・ハウスを設立。
※2014年(平成26年)の出来事
理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーらが「新型の万能細胞」だとするSTAP細胞を発表。エボラ出血熱でWHOが緊急事態宣言。
②そのオールドヴィンテージワインをどう愉しまれたのですか?
僕が生まれて初めて飲んだワインで衝撃を受けました。もっといろんなワインを飲みたいと思う、そういう欲を刺激されたワインです。僕の中のワインの定義というか考え方というか概念が変わったんです。
それまではワインてまあブドウで作ったお酒ぐらいしか思ってなくて。大体どんなワインも一緒ぐらいに思ってて、それが全くワインと思えないようなワイン、今までの自分の常識ではなんかワインと思えないようなワインだったんです。
ちょっと酸味があるか、ちょっと濃いか薄めかちょっと飲みやすいかぐらいだったんです。その時、僕が言ったワインの表現としては「樽の香り」がしたんです。樽の香りがして、その頃ウイスキーとか好きだったんで、ウイスキーみたいな香りがすると思ったんです。なんかもっとこの一つだけのワインだけでも、これだけ自分の常軌が覆るんだったら、これからもっといろんなワインがあるに違いないということがわかったんですよ。
だから、普通のワインを10回飲むんだったら、そういうワインの概念を変えるワインを一回飲みたいと思うように、考え方がガラリと変わりました。
③ルイマックス・ムルソー2014。一口目の印象は?
まず香りを嗅いで、口にして、その時に一人で「あーすげー」って思って。なんか僕またどっかで飲みたいな。ご飯食べに行って飲みたいワインですねムルソーは。
その時に教えてもらったのが、このワインがあーだこーだという品評会みたいなことをするんじゃなくて、一緒にいるその場の空間とか時間とかそういうのも含めて愉しむのが EXPLORERS CLUB のワイン部なんですって言われて、なんかその考え方がすごく素敵だと思いました。
④ムルソーに出会って、人生変わったことや、気付きなどありますか?
まずワインを飲む量が増えました。飲む量が増えたというのは「お酒を何か飲みますか?」と聞かれた時にやっぱりワイン、もっといろんなワインに出会いたいと思ったし、ワインがただのアルコールの飲み物ではなくて、新しい人との出会いのように、誰かと出会う時に緊張もするし、ワクワクもするじゃないですか。
例えばオールドヴィンテージワインももちろんですが、普通に今まで飲んできてたワインも改めてどんな味だったんだろうとか。向き合うようになりました。
⑤ムルソーに出会う前の岩木さんにとってのワインとは?
ただのアルコールでした。あんまり酔っ払うために飲むのは、なかったんですが、お酒飲みに行く時にじゃあ何飲む?っていう選択肢でしかない。
⑥今の岩木さんにとって、ワインとは?
ワインは、真摯に向き合うものですね。やっぱりワインは特別です。そういう文化とかそういう風に考えてる人たちの中にいるからそう思うようになってるだけなのかもしれないですけど。
ワインは、ビールに比べて歴史と密接に関わってるじゃないですか。世の中を牛耳ってる人たちの世界で要するにヨーロッパの文化の中で、歴史と密接に、あと権力と結びついてるので、お城とワインのシャトーってセットじゃないですか。でもお城とビールの麦畑ってセットじゃないじゃないですか。だから知的好奇心をくすぐるというか。
⑦ムルソーを異性に例えると?
フランスの牧場育ちの、おてんばだけど根は真面目で一つ芯のしっかりした女性ですかね!年齢は20前半くらいかと!
⑧次、飲みたいワインはありますか?
もう一回飲みたいのは、シャトー・ラトゥールです。シャトー・ラトゥールをもっと冒険してから飲みたいです。シャトー・ラトゥール1971を前回飲んだ時に、なんかもっとみんなでクラブとしても冒険してから飲んだら、もっと美味しいよね、また違う味になってるだろうね!という話をしたのすごい覚えてるので。あの日のメンバーでシャトー・ラトゥール1971を。
⑨これからオールドヴィンテージワインを愉しむ人に向けて
例えば、酔っ払うのが不安という人に対して。EXPLORERS CLUB のワイン会では一本のボトル(750ml)を10人で分けて飲むので、一人20mlくらいの量です。ヤクルト一本分くらいです。その中で酔っ払うことってたぶんできないですよね?もう舐める程度だから、アルコールが全く受け付けないという人も、それくらいだったらいけると思うんです。
アルコールを酔うために飲むんじゃなくて、ホントに知るために飲むというか、嗅いだり見たり、会話をしたりっていうために飲む。飲むというか、ワインを飲むっていう感覚ないですよね。ワインを愉しむ。そういう感覚だから是非一度参加してほしいです。
●【最後に 】
インタビュー記事中に出てくるエクスプローラーズクラブが主催するワイン会は、一本のオールドヴィンテージワインだけを10名ほどのメンバーでじっくり愉しみ、知識や感想を共有し、お互い学びを得ながら上質で美しい時間を形成する会です。福岡地区のワイン会はインタビュアーでもある山下が開催しています。
EXPLORERS CLUBでは、全国に地区(支部)があり、地区でのワイン会を開催しています。
メンバーになると全国で開催されるワイン会にもご参加いただくことが可能です。EXPLORERS CLUB 福岡では不定期ですがクラブメンバー以外の方にもご参加いただけるオールドヴィンテージワイン会を開催しています。
こちらの申し込みフォームにご登録いたただきますと『次回の開催案内』をメールにてご連絡させていただきます。
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