死ぬまでに飲みたい!おすすめオールドヴィンテージワイン

【 時代を越えて受け継がれるオールドヴィンテージワインを飲んだ方々の体験談をご紹介しています 】

【私の人生を変えた一本のワインNo.19】シャトー・ディケム1991

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【シャトー・ディケム1991】

私の人生を変えた一本のオールドヴィンテージワイン

 この『死ぬまでに飲みたい!おすすめオールドヴィンテージワイン』ブログにお越しいただき、ありがとうございます。 

  突然ですが、あなたには「人生を変えた一本のワイン」がありますか?大切な人と一緒に記念日に飲むワイン、尊敬する人に薦められたワインなど、あなたにとって特別なワインは何か?

 ではなく、、、

 本当にそのワインがきっかけで人生を変えたワインをインタビューしてご紹介するシリーズです。それぞれの「人生を変えた一本のワイン」をご紹介しています。

本日インタビューしたのは、この方

田中 絢子さん(看護師)

在籍メンバー250名を超えるEXPLORERS CLUBペタンク部 部長。世界最高峰の舞踏会 モナコ公室主催『薔薇の舞踏会』4年連続出席。

 

①人生を変えた一本のオールドヴィンテージワインは、何ですか?

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シャトー・ディケム

2015年5月に EXPLORERS CLUB 主催のワイン会で飲んだ『シャトー・ディケム1991』28年前のワインです。

※シャトー・ディケム(Château d'Yquem)とは?
  • 【産地】フランス/ボルドー/ソーテルヌ地区/ソーテルヌ
  • 【格付け】1級特別級

世界の貴腐ワインの頂点に君臨する「シャトー・ディケム(Château d'Yquem)」。シャトー・ディケムは、葡萄の木一本からグラス一杯しか取れない「黄金の雫」といわれる、世界最高峰の極甘口の貴腐ワインの生産者です。ぶどうは粒単位で丹念に手作業で選別される。まさに「ボルドーの宝石」と言われるワイン。

数百年の歴史を誇るボルドーでも最も古いシャトーの一つである。素晴らしいヴィンテージのものは熟成に20年以上かかるとされ、100年以上経っても、その輝きは失われないといわれている。

1855年パリの万国博覧会の際、ジロンド県産白ワイン部門の格付けで、これを凌ぐものはない最高級品ということで唯一「特別1級」に指定されている。アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンに寵愛されていたワインと言われている。

※1991年(平成3年)の出来事

内閣総理大臣は、自由民主党海部俊樹氏から宮澤喜一氏へ。

イラクによるクウェート侵攻をきっかけに、国際連合多国籍軍(連合軍)の派遣を決定し、イラク空爆して始まった湾岸戦争。日本では、東京都庁が新宿に移転し、新東京都庁舎開庁した。「ジュリアナ東京」がオープン。

 

②なぜ、『シャトー・ディケム1991』を選んだのですか?

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シャトー・ディケム

ワインには、渋いとか苦いという、勝手な苦手意識がありました。そして実は、美味しいと思ったこともなかったんです。しかし、この『シャトー・ディケム1991』を飲んで、生まれて初めて”高貴な甘さ”を感じました。

ワインのエレガントな高貴な甘さは、とても心地よくもあり、なんともロマンティックな味。生まれて初めて”もっと飲みたい!”と思いましたし、そして”もっと知りたい!”と思う自分がいて、驚きと感動がありました。

 

③一口目の印象は?

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シャトー・ディケム

生まれて初めて感じた”高貴な甘さ”の蜂蜜色のワイン。一口目は、「何これ!!??」という衝撃だったんです。飲んだ瞬間に体中から「幸せ」を感じたんです。

その瞬間から「ディケム好き!」に切り替わり、ワインの奥深さがだんだんと魅力的に思えてきたんです。それまで赤ワイン・白ワインしか知らなかった中で、突然目の前に「貴腐ワイン」。それからは、素敵なワインに出会うのを楽しみに、どんどんのめり込んでいきました。

 

④ディケムに出会って、人生変わったことや、気付きなどありますか?

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クラッシックカーでプロヴァンスのワイナリー巡り

『シャトー・ディケム1991』がきっかけになり、今では仲間と一緒にクラッシックカーでラリーをしながら、イタリアのプロヴァンスのワイナリーを巡ったりして、搾りたてや発酵3日目のワインを味わう人生に変わりました。

 

⑤シャトー・ディケムに出会う前の田中さんにとってワインとは?

ワインは、苦くて渋くて飲みたくないものでした。以前は、ワインと言えば、甘くしているサングリア(赤ワインに、一口大またはスライスした果物と甘味料を入れ、風味付けとしてブランデーあるいはスパイスを少量加え、一晩寝かしたワイン)しか、飲めませんでした。職場の飲み会では、ワインと言えばサングリアを飲んでいました。

 

⑥今の田中さんにとって、ワインとは?

人生になくてはならないものです。仲間と集まる時、仲間と話すときに必ず必要なものですし、モナコやフランスで生きていく上でワインは欠かせないものです。そして、紅茶と同じでワインの世界も奥が深いので、人生の探究心や知的好奇心をくすぐられ、その違いを遊べるものです。

 

⑦これからオールドヴィンテージワインを愉しむ人に向けて

ただ飲むだけではなくて、そのワインの味だけについてだけではなく、味ではないワインの話をみんなですると愉しいと思います。「このワインは苦いね」という味の話ではなく、「こんなシチュエーションで飲んだら美味しくなるだろうね」というような状況を踏まえた話をしながらワインを飲むと、もっと愉しめると思います。

例えば、「こういうレストランにいる感じだよね!」とか、そういう状況を思い浮かべてワインを飲むと、もっと愉しめると思います。

 

あとは、今の姿じゃない未来の姿の話とか。せっかく素敵なオールドヴィンテージワインを愉しむんです。今の自分では手の届かない感覚のワインを飲む感覚を持って、今の自分に合うとか、合わないという話ではなく、このワインに合うならば、こういう自分になっていかないといけないという、今後の未来の話をしていくと、更に愉しくなりますよね。

自分が目指す場所や行くべき場所の話をするのが、とてもいい時間だと思います。ワインと共に、未来の姿の話をしながら一緒に愉しみたいですね。

 

【田中 絢子さんのインタビューを終えて】

「ワインと言えばサングリア」というように、思考を自ら停止していた人生が、一本の『シャトー・ディケム1991』に出会うことで、思考が完全に切り替わり、「美しさ」を追求する人生に変わっていった田中さん。今では、イタリアのワイナリーにクラシックカーで巡って遊んでいるほどワインを人生に取り込んでいます。

なぜ、イタリアのワイナリーをわざわざクラシックカーで巡るのか?暇だからじゃないですよ。そこが美しいからです。美しさを求めるから、ソコへ行くのです。ワインを飲めば人生変わるわけではなく、出会うべきワインと、出会うべきタイミングで、出会うべき仲間とそのワインを愉しむことが必要だということを教えてくれました。

「インタビュアー・WRITING:山下裕司」

 

●【最後に 】

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 インタビュー記事中に出てくるエクスプローラーズクラブが主催するワイン会は、一本のオールドヴィンテージワインだけを10名ほどのメンバーでじっくり愉しみ、知識や感想を共有し、お互い学びを得ながら上質で美しい時間を形成する会です。福岡地区のワイン会はインタビュアーでもある山下が開催しています。

 EXPLORERS CLUBでは、全国に地区(支部)があり、地区でのワイン会を開催しています。

 メンバーになると全国で開催されるワイン会にもご参加いただくことが可能です。EXPLORERS CLUB 福岡では不定期ですがクラブメンバー以外の方にもご参加いただけるオールドヴィンテージワイン会を開催しています。

 こちらの申し込みフォームにご登録いたただきますと『次回の開催案内』をメールにてご連絡させていただきます。

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