福岡天神 オールドヴィンテージワイン会【福岡15会】

【初心者・お一人さま歓迎】「今まで経験したことのないワインの楽しみ方!」とお喜びの声を頂く、歴史ある上質の一本をじっくり味わい愉しむワイン会です。

【私の人生を変えた一本のワインNo.25】シャトー・ラフィット・ロートシルト1874

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【シャトー・ラフィット・ロートシルト1874】

私の人生を変えた一本のワイン

あなたには「人生を変えた一本のワイン」がありますか?大切な人と一緒に記念日に飲むワイン、尊敬する人に薦められたワインなど、あなたにとって特別なワインは何か?

ではなく、、、本当にそのワインがきっかけで人生を変えたワインをインタビューしてご紹介するシリーズ。それぞれの「人生を変えた一本のワイン」をご紹介していきます。

 

本日インタビューしたのは、この方

西川 麗子さん:EXPLORERS CLUB事務局(写真左)

上の写真は、EXPLORERS CLUB で開催された「ウルトラワイン会」での一枚。ファウンダーであるKATO氏がモナコの自宅のワインセラーから持参された、総額5,000万円以上のウルトラワインと共に。

  • 1968 Château Calon Segur(シャトー・カロン・セギュール
  • 1968 Château Petrus(シャトー・ペトリュス)
  • 1959 Bollinger(ボランジェ)特別枠
  • 1958 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • 1938 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • 1874 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • 1918 Château Latour(シャトー・ラトゥール
  • 1918 Château d’Yquem(シャトー・ディケム)
  • 1811 Camus Napoleon Grandemarque Cognac(ナポレオン・グランコニャック)

 

①西川さんの人生を変えた一本のワインは、何ですか?

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シャトー・ラフィット・ロートシルト1874

EXPLORERS CLUB 主催のウルトラワイン会で飲んだ『シャトー・ラフィット・ロートシルト1874 』146年前のワインです。

※シャトー・ラフィット・ロートシルトとは?

シャトー・ラフィット・ロートシルト(Château Lafite-Rothschild)は、ボルドー5大シャトー筆頭で、5大シャトーのなかで最も繊細なエレガンスを極めた「王のワイン」と言われる。まぎれもなく世界最高峰の赤ワイン。

※1874年(明治7年)の出来事

明治維新直後の日本。板垣退助らにより、国民によって選ばれた議員による国会設立を目指すために「民撰議院設立建白書」が政府に提出された。世界では、ドイツが統一され、ドイツ・オーストリア・ロシアの三国による対フランス同盟「三帝同盟」が締結された時代。

 

②なぜ、そのワインを選んだのでしょうか?

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シャトー・ラフィット・ロートシルト1874

実は、このウルトラワイン会では、そのロートシルト1874を飲む前に、ラフィット・ロートシルト1958(60年もの)とラフィット・ロートシルト1938(80年もの)二本を飲みました。つまり、60年もの、80年もの、144年ものの3本を飲み比べができるという時空を旅する、すごいワイン会でした。

実は、、、今までボルドー五大シャトーを飲む時は、生産してから50〜60年が美味しいと聞いていたので、きっと144年は時間が経ち過ぎて「そんなに美味しくないのかな?」と思ったり、「きっと60年ものの方が美味しいんじゃないか?」と思ったのですが。

もう完全に裏切られて、こんなの初めてっていう感じで、ものすごく美味しかったんです。これまでの人生の中で経験したことのないくらい心豊かなで上質な時間でした。完全に自分の思考が、世の中の常識というものに、擦られていることがよく分かりました。

「一般的に50〜60年が美味しいと聞いたことあるし。144年も経っていたら、美味しくないのでは?」という思い込み、自分の思考が、まんまと覆されたということで、シャトー・ラフィット・ロートシルト1874を選びました。

 

③どんな抜栓だったんですか?

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ピンセットを使って抜栓

144年前のワインなので、もちろんコルクがボロボロだったんですが、キャップを開けると、コルクの上の部分が石化したようになっていて、それでその縁を削ると浮いたような状態にだったんです。それをピンセットで挟んで持ち上げていって抜栓するっていう。

このワインだけに限らず、この日の抜栓は手術みたいな感じですごかったんです。オープナーなんて使えないくらい、コルクがボロボロになっているワインばかりでしたので。ピンセットばかり使う抜栓は初めてでした。

 

④どんな色や香りでしたか?

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ボトルの中のグラデーション

ボトルに入っている時点でのワインの色がグラデーションになっていて、ボトルの上部はロゼより薄い色で、実際サーブで注ぐと、ロゼ色よりももっと薄いんです。

このグラデーションを見るだけで、モナコからの搬送にどれだけ細心の注意を払って日本まで持ってきたかが容易に想像できました。

私が頂いたのはボトルの下部だったので、色はロゼ色より濃いブルゴーニュほどに赤かったのですが、とにかく甘いんです香りが。芳醇なんです。時間が経てば経つほど、さらに香りが甘く高貴な香りがより際立っていく感じです。

 

⑤一口目は、どんな印象でしたか?

一口目を口に含む直前は、ラフィット・ロートシルト1958(60年もの)の方が美味しいのかな?と思っていたのですが、一口目を口に含んだ瞬間「えっ!?これが144年もの!?」っていう感じで、ワインの香りも味も自分の思考を遥かに超えてました。

自分の固定概念が間違い過ぎてるのは、ハッキリと分かりますし、ワインですら世の中の常識というやつに擦られていたと気付きました。そのワイン会には30人ほどいて、みんなで一本を分けたので一人分の飲む量は少ないですが、この144年もののロートシルトが、時間が経つとどうなるのか?っていうのも味わいたかったので、少〜しずつ飲んでたんです。

サーブした時よりも30分経っても、香りもすごく芳醇でいて、美しく歳を重ねた素敵な年配の女性という感じでした。

 

⑥そのワインを飲んで、人生がどのように変わりましたか?

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「年月を重ねる」という事が、素晴らしい事なんだと気付かされました。

優雅、高貴、エレガント。その全てを感じることができ、年月を重ねるってこんなに素晴らしい事なんだと気付かされました。

それまで頭のどこかに、やっぱり歳を重ねたくないっていう気持ちがあったんですが、美しい歳の重ね方をするということを、シャトー・ラフィット・ロートシルト1874に出会い、身を以て体験することが出来ました。このワインは144年もの間、すごく丁寧に扱われてきたと思うんです。私自身ももっと丁寧に生きていきたいと思いました。

 

ロートシルトに出会う前の西川さんにとってワインとは?

どこかフレンチに行った時に飲むもの。日常でそんなに飲んでもなかったですし。美味しいと思ったこともあまりなくて、飲めないことはないけど、そんなに調べてまで飲みたいとも思ってなかったです。

 

⑧今の西川さんにとって、ワインとは?

「生きていく上で欠かせないもの」です。食事の時、いつも飲んでるわけではないですが、家族や仲間と美味しい食事を頂くときに、美味しいワインとのマリアージュは欠かせないです。食事の際は、そのワインに合う料理を作りたいと思うし、どうマリアージュさせようかな?と考えるのも愉しいです。ワインだけで飲むってことはあんまりないですね。

モナコやフランスに行くと、さらに「生きていく上で欠かせないもの」ということを感じます。ワインを売られてる量も種類も日本と比べて豊富ですし、日常飲むハウスワインもあれば、何かの機会のときに、普段飲めないオールドヴィンテージワインも飲むこともあります。

 

⑨これからワインを愉しむ人に向けて一言

ワインに先入観とかはいらないです。五大シャトーは50年経ってからが美味しいとか、先入観や余計な知識はいらないです。美味しくないワインはありません。とにかく食事とのマリアージュは愉しんでほしいです。このワインだったら何が合うかな?っていうのを常に考えていると、ワインはもっと愉しめますね。

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オールドヴィンテージワインを愉しんでください!

 

【西川 麗子さんのインタビューを終えて】

まず144年前のワインと聞いて、自分が生まれるよりも100年以上前の飲み物を体に染み込ませる、というのを想像しただけでなんか体がゾクゾクしました。

そして、まるで手術のような抜栓。オープナーを使わずにピンセットでコルクを取り出していく、その姿はまるで医龍坂口憲二演じる朝田龍太郎が心臓移植という難手術を成功に導いていく画が見えました。

僕もマリアージュという言葉は初めて聞きましたが、やはり相性というのは何においても大事なことですよね。特に100年以上前のワインとなると何が合うのかというのは限りなく範囲が狭まると思います。いずれ自分がそのワインと出会う時は完璧なマリアージュを身に付けたいものですね。

WRITING 落合 予示亜

「インタビュアー 山下裕司:WRITING 落合 予示亜、山下裕司」

 

 

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