福岡天神 オールドヴィンテージワイン会【福岡15会】

【初心者・お一人さま歓迎】「今まで経験したことのないワインの楽しみ方!」とお喜びの声を頂く、歴史ある上質の一本をじっくり味わい愉しむワイン会です。

目次:このブログにお越しいただいた皆さまへ

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はじめに

この『福岡天神 オールド・ヴィンテージワイン会【福岡15会】』のブログにお越しいただき、ありがとうございます。毎月15日に開催するから15会といいます。

あなたには「人生を変えた一本のワイン」がありますか?大切な人と一緒に記念日に飲むワイン、尊敬する人に薦められたワインなど、あなたにとって特別なワインは何か?

ではなく、、、

 

あなたが、死んでしまいそうになるぐらい美味しいワインと出会ったことがあるでしょうか?それは、安い割に美味しいワイン!などではなく、人生観が変わるほどの衝撃的なワインのことです。

 

このブログは、そんなワインに出会い、そのワインがきっかけで人生を変えた人たちの体験談をインタビューしてご紹介するシリーズ。※福岡市と姉妹都市である「ボルドー」を中心としたフランスワインです。

こちらのブログでは、エクスプローラーズクラブ主催のワイン会に参加された方の、それぞれの「私の人生を変えた一本のワイン」をご紹介していきます。このインタビューが、あなたが『もっと』人生を愉しむ、その一歩になれば嬉しいです。

 

【インタビュー記事】※画像クリックで各ページを読めます

No.1「シャトー・マルゴー 1969」(Château Margaux)

河村 博光さん(会社経営)

No.2「シャトー・ラフィット・ロートシルト1874」(Château Lafite-Rothschild)

西川 徹さん(会社経営)

No.3「シャトー・タルボ1985」(Château Talbot)

守屋 真衣さん(ヨガインストラクター)

No.4「シャトー・タルボ1985」(Château Talbot)

齋藤 靖之さん

No.5「シャトー・ディケム2005」(Château d'Yquem)

佐藤 真人さん(古民家『萬五郎』管理人)

No.6「ルイマックス・ムルソー2014」(Louis Max Meursault)

岩木 陽平さん(会社員)

No.7「シャトー・ラフィット・ロートシルト1976」(Château Lafite-Rothschild)

佐々木 光さん(会社経営)

No.8「シャトー・ラフィット・ロートシルト1874」(Château Lafite-Rothschild)

高橋 康代さん(矯正歯科医)

No.9「シャトー・マルゴー1969」(Château Margaux)

久保田 美弘さん(会社経営)

No.10「シャトー・ディケム1971」(Château d'Yquem)

小林 弥生子さん(会社経営)

No.11「シャトー・タルボ1985」(Château Talbot)

佐藤 基子さん(英語翻訳)

No.12「ボルドー五大シャトー2007年 水平ワイン会」

佐藤 美香さん(VIPコンシェルジュ・ブライダルBGMプランナー)

No.13「シャトー・ムートン・ロートシルト1985」(Château mouton rothschild)

まるや ゆういち さん(フォトグラファー)

No.14「シャトー・タルボ1985」(Château Talbot)

手塚 宏樹さん(司法書士

No.15「シャトー・マルゴー1985」(Château Margaux)

浦山 幸純さん(会社経営)

No.16「シャトー・マルゴー1969」(Château Margaux)

羽賀 誠さん(プロポーカープレイヤー)

No.17「カロン・セギュール2000」(Château Calon Segur)

小川 祐美子さん(ウェディングドレスコーディネーター)

No.18「カロン・セギュール1966」(Château Calon Segur)

片岡 しょうた さん(会社員)

No.19「シャトー・ディケム1991」(Château d'Yquem)

田中 絢子さん(看護師)

No.20「シャトー・タルボ1985」(Château Talbot)

大山 真季さん(プライベートサロンオーナー)

No.21「シャトー・モンローズ1929」(Château Montrose)

西川 彩実さん(ファッションモデル・ブロガー)

No.22「シャトー・タルボ1985」(Château Talbot)

林 信隆さん(ライフプランナー

No.23「シャルム・シャンベルタン2009」(Chapelle-Chambrtin)

西方 綾さん(営業)

No.24「カロン・セギュール1966」(Château Calon Segur)

なかむら さゆり さん(ファッションカウンセラー)

No.25「シャトー・ラフィット・ロートシルト1874」(Château Lafite-Rothschild)

西川 麗子さん(EXPLORERS CLUB事務局)

No.26「シャトー・タルボ1989」(Château Talbot)

グレース真由美さん(日本ハートシェアリング協会:代表理事

No.27「ロマネ・コンティ2010」(Romanée-conti)

飯田 啓之さん(会社経営)

No.28「ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット」(Perrier-Jouet Grand Brut)

岡野 祐司さん(会社経営)

No.29「シャトー・マルゴー1975」(Château Margaux)

中川 吉右衛門さん(農家)

 

  

★【オールドヴィンテージワインを愉しみたい方は、こちら】★

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【私の人生を変えた一本のワインNo.29】シャトー・マルゴー1975

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シャトー・マルゴー1975】

私の人生を変えた一本のワイン

あなたには「人生を変えた一本のワイン」がありますか?大切な人と一緒に記念日に飲むワイン、尊敬する人に薦められたワインなど、あなたにとって特別なワインは何か?

ではなく、、、本当にそのワインがきっかけで人生を変えたワインをインタビューしてご紹介するシリーズ。それぞれの「人生を変えた一本のワイン」をご紹介していきます。

 

本日インタビューしたのは、この方

中川 吉右衛門さん(農家)

山形県高畠町『天然農法・自然栽培14代 中川吉右衛』特定非営利活動法人『Fan土 earth JAPAN』代表理事

在籍メンバー450名を超える EXPLORERS CLUB の全国の地区を統括する地区統括であり、狩猟部長。

 

①中川さんの人生を変えた一本のワインは、何ですか?

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シャトー・マルゴー1975

EXPLORERS CLUB 東北 主催のワイン会で飲んだ『シャトー・マルゴー1975(Château Margaux)』です。

※「シャトー・マルゴー

シャトー・マルゴー(Château Margaux)は、格付け一級で、ボルドー五大シャトーのなかでもエレガントで最も女性的なワインと評され「ワインの女王」と呼ばれる。1855年の格付け当時から五大シャトーの先頭を争う高貴なワインです。

※1975年(昭和50年)の出来事

第66代内閣総理大臣は、自由民主党三木武夫氏。天皇が史上初めてアメリカ合衆国を公式訪問。山陽新幹線岡山駅博多駅間開業。きのこの山明治製菓)や黒ひげ危機一発タカラトミー)が大ヒット。 

 

②なぜ、そのワインを選んだのでしょうか?

僕と年齢が一緒のヴィンテージであり、「これが、今からマダムとして生きようとする43歳のときの感じなのか!!」というレディース&ジェントルマンとしてのエレガンスを猛烈に感じたワインだからです。

 これまでも、EXPLORERS CLUB 主催のワイン会で、

  • 1968 Château Calon Segur(シャトー・カロン・セギュール
  • 1968 Château Petrus(シャトー・ペトリュス)
  • 1959 Bollinger(ボランジェ)特別枠
  • 1958 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • 1938 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • 1874 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • 1918 Château Latour(シャトー・ラトゥール
  • 1918 Château d’Yquem(シャトー・ディケム)
  • 1811 Camus Napoleon Grandemarque Cognac(ナポレオン・グランコニャック)

総額5000万円の、これらウルトラ級の素晴らしいワインを飲みましたが、やっぱり仙台で開催したワイン会で飲んだ「シャトー・マルゴー1975」です。

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ウルトラワイン会にてEXPLORERS CLUBファウンダーのKATO氏と

 

③どんな抜栓だったんですか?

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皆が抜栓に集中。素敵な緊張感に包まれる会場

抜栓する前の段階で「あ、これヤベイな、、、」と思ったんです。抜栓する前にボトルの中身を見たら、赤ワインなのに、かなり透明感あるなと。しかし僕の直感ですが、このシャトー・マルゴーが「私、行けますよ!!」というオーラをめちゃくちゃ放っているのを感じたんです。

ただ、それと同時に、過去の経験や知識など過去ベースで「本当に飲めるのだろうか?無理なんじゃないか?」と、不安を感じる自分もいたんです。

 

そんな状態で抜栓したので、もうドキドキです。

 

しかし、このシャトー・マルゴーの抜栓は特別でした。マルゴーの底力に感動して涙が出そうになりました。1975年(44年もの)のヴィンテージなので、鉛になっているボトルのキャップシールをソムリエナイフで切り、パカっと開いた瞬間に、ものすごい香りがするんです。

キャップシールを外しただけなのに、もう「芳醇」という言葉を通り越し、ユリやカサブランカといった、純白で大輪の花が咲く、お花畑の中に連れて行かれたような。高貴な花の香りとエレガントを感じさせる甘い香りが、ブァア〜っと広がった瞬間に、感動して涙が出そうになりました。その場にいた全員の嗅覚を魅了されました。

 

シャトー・マルゴー舐めんなよ!」と熱いメッセージを感じました。

 

キャップシール外す前に、シャトー・マルゴーが「私、行けますよ!!」というオーラを直感で感じていたのに、薄いワインの色を見て「飲めなかったらどうしよう、、、」とか、ホント余計なことを考えていましたね。

 

④コルクが抜けていく時の香りは、どうだったんですか?

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抜栓は15分で。しっかりしていたコルク

抜栓は、コルクが途中で、ちぎれそうにはなったんですけど、コルクの状態は結構良かったので、15分くらいで抜栓できました。

抜栓でコルクが上がっていく度に、高貴な花の香りとエレガントを感じさせる甘い香りが、どんどん強くなっていき、さっきのお花畑にいる状態から、今度は「お花から蜜を抽出する香り」に変わってきて、もう蜂になったような感じです。

コルクが抜けるその一瞬で、その場にいる全員が一本のシャトー・タルボに引き込まれました。

 

⑤一口目は、どんな印象でしたか?

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樽の中で熟成されたウイスキーのロックを水で割ったような「琥珀色」

まずサーブしてボトルから出てきたワインの色は、明らかに赤ワインの色ではない。樽の中での熟成されたウイスキー(whisky)ロックをちょっと水で割ったような「琥珀色」でした。

はじめて口に含んだ瞬間、鼻から脳まで突き抜けるエレガントな香り。

 

そして、まろやかというよりもアルコール特有の”ピリッ”とした感覚がきた後、口の中の唾液と混ざり合って、マルゴーが僕の舌の上を、蓮の葉の上を転がる丸まった水滴のイメージで転がっていく。これ、良いオールドヴィンテージワイン特有の感覚なんです。

前回参加した総額5000万円のウルトラ級のオールドヴィンテージワインが並ぶワイン会でも、古いワインは絶対そういう感じがしました。唾液と混ざり合って、だんだんと甘い感じになり、そこから香りと混じり合って甘さとアルコールやタンニンなどがバーっときて。とにかく、もの凄く感動しました。

 

⑥そのワインを飲んで、人生がどのように変わりましたか?

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マルゴーを主役にした「教養のためのワイン会 in 仙台」

ワインというものの歴史、奥深さ、重みというものを、もの凄く感じました。

もちろん、EXPLORERS CLUB主催のウルトラワイン会のときも歴史、奥深さ、重みを感じました。自分より年齢が全然上で、200歳のシャンパーニュや一番若くて50歳ぐらいのワインたち。もちろん美味しかったし、十分過ぎるほど歴史を感じた。でも僕の舌が、まだそこについて行けてなかったんです。

 

シャトー・マルゴー1975は、「これからまだまだ行けまっせ!」という感じだったんです。僕らが目指すレディース&ジェントルマンという生き方を感じました。レディースには「マダム」という生き方があります。世界中の大富豪が集まる国モナコ公国では、人生のすべてを愉しみ尽くしてきた80歳でいっぱしのマダム。

その基準で、このシャトー・マルゴー1975を見ると、「これが、今からマダムとして生きようとする43歳のときの感じなのか!!」と、ここ数年前にマダムという生き方をする!と覚悟を決めた43歳の女性の印象だったんです。43歳の僕が、ジェントルマンとして生きると覚悟を決めた、同じ歳のシャトー・マルゴー。すごく自分とリンクしました。

 

シャトー・マルゴー1975のマダムとしての覚悟。たとえ今が、どんな状態であったとしても、必ずそこからでもマダムとして生きる。その根底に流れているのがエレガンス。やはりワインの女王と呼ばれる「シャトー・マルゴー」でした。43歳でも女王は女王で、英国のエリザベス女王が、生まれたときからエリザベス女王だったように、ある年齢から突然女王として覚悟を持って生きてきたわけではなく、生まれたときから女王として生きてきたという感じをシャトー・マルゴーからも感じました。

 

そういう「覚悟」を、とても感じたワインでした。明確になったのは、ワインがお酒ではない。お酒ですらないということ。これは僕の中では、とても印象的なワインでしたし、このワインを飲んで人生変わりました。ワインの見方が完全に変わりましたので。

 

⑦マルゴーに出会う前の中川さんにとってワインとは?

洒落た飲み物です。でも、ほぼ飲んでなかったです。ワインには縁はあったのですが、お酒の中ではワインが苦手でした。ウイスキーと日本酒をよく飲んでいたので、ワインはあえて飲むものではありませんでした。ワインが美味しいと思ったことも無かったので。

 

⑧今の吉右衛門さんにとって、ワインとは?

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ワインとは、ジェントルマンシップを纏うベールである

無いと気持ち悪いものですね。そしてワインは、人間のべールだと思います。「ベールを纏う」とか「ベールに包まれている」というベールのことで、オールドヴィンテージワインが日常にあることで、普段、農家として命と向き合っている野性本能剥き出しの僕が、そのベールに包まれてエレガントさやジェントルマンシップを生み出すことができます。

僕のことをあまり知らない人の僕のイメージは、僕がビールか焼酎か日本酒を好んで飲むと思っています。農家だからというイメージがあるのだと思いますが。だから友人が家に来て、一緒にお酒を飲む時に、家ではワインがスっと出てくるので、農家の僕しか知らない人からすると、それでキュンとくるらしいです(笑)

 

⑨これからワインを愉しむ人に向けて、もっと愉しむにはどうすればいい?

シンプルですが、とにかくワインを飲むことです。「なんとかこの女性と付き合いたい、、、」というときに、二人きりでロマンティックにワインを飲みましょう。

ロマンティックな環境にワインは最高です。ワインを愉しもうと思ったら、ロマンティックな環境を作ることと、自分がロマンティックになっていくことが絶対に必要なので、そのときに必ずワインを嗜んで頂きたいと思います。

素敵なオールドヴィンテージワインを買って、友達と一緒に飲むというのも愉しいとは思いますが、もっと愉しもうと思ったら、ロマンティックなシチュエーションや環境、そしてロマンティックな自分がいて、そこにワインを存在させてあげて欲しいです。

これからワインを愉しむという方は、絶対にワインが好きになると思います。そこから、自分の好きなワインを探し出すとか、オールドヴィンテージワインも愉しめると思います。

 

 「インタビュアー:山下裕司 WRITING:上堀内弘樹」

 

 

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【私の人生を変えた一本のワインNo.28】ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット

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ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット】

私の人生を変えた一本のワイン

あなたには「人生を変えた一本のワイン」がありますか?大切な人と一緒に記念日に飲むワイン、尊敬する人に薦められたワインなど、あなたにとって特別なワインは何か?

ではなく、、、本当にそのワインがきっかけで人生を変えたワインをインタビューしてご紹介するシリーズ。それぞれの「人生を変えた一本のワイン」をご紹介していきます。

 本日インタビューしたのは、この方

岡野 祐司さん

株式会社マルゴーマルゴー 代表取締役会長。

モナコ在住。在籍メンバー450名を超える EXPLORERS CLUB のゼネラルマネージャー(GM)。世界最高峰の舞踏会 モナコ公室主催『薔薇の舞踏会』3年連続出席。

 

①岡野さんの人生を変えた一本のワインは、何ですか?

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ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット

ペリエ・ジュエのメゾンで飲んだ『ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット(Perrier-Jouet Grand Brut)』です。

ペリエ・ジュエとは?

ペリエ・ジュエ(Perrier Jouet)とは、フランスのシャンパーニュ地方・エペルネーにあるシャンパーニュ。1811年創業。最高級シャルドネ種から生まれた、 芸術品と呼ばれるシャンパーニュで、グレース・ケリーヴィクトリア女王など数々の偉人に愛されてきた。

「エレガントでフローラル、そしてダイヤモンドの様な輝きを放つ、繊細で、上品な味わい」と表現される極上のシャンパーニュ

 

②どこで、どんな状況で飲まれたのですか?

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ペリエ・ジュエのメゾン

ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュットを飲んだのは、フランスのシャンパーニュ地方のエペルネ(Epernay)という街にある、1811年から創業者の家族が、代々受け継ぐ「ペリエ・ジュエ(Perrier Jouet)」の迎賓館「メゾン ベル エポック」でした。

このメゾンは、フランスの象徴となるマリアンヌ像が立つ、レピュブリック広場から、シャンパーニュ通りを歩き5分ほどのところにあります。

このレピュブリック広場は、フランスの正式名称『Republique Francaise(フランス共和国)』の共和国を名に冠した広場で、この近辺には、世界遺産にも選ばれているLVMHグループの「モエ・エ・シャンドン(Moët et Chandon)」や「ドン・ペリニヨン(Dom Pérignon)」、「クリュッグKrug)」などの大きなメゾンがある、まさにシャンパーニュの街です。

 

この時は、私がモナコ公国でお世話になっている先生が、「ペリエ・ジュエ(Perrier Jouet)」の迎賓館「メゾン ベル エポック」に入れるように特別に手配してくださって、見学する機会を得ることが出来ました。

メゾンの地下カーブには所蔵している数多くのシャンパーニュが眠っています。そして、この地下カーブにはメゾンのために制作したフレンチ・アール・ヌーヴォーのプライベートコレクションが飾ってあり、もうその全てが芸術でした。

地下カーブの見学も終わり、試飲の部屋へ。部屋にあるBARカウンターには、黄色み帯びた色調に、溌剌としたパールのような泡で輝く「ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット」が注がれたグラスが並んでいました。

 

今までも、シャンパーニュが大好きで飲んできましたが、今まで飲んだシャンパーニュの全てを打ち消すほど、「こんなに力強いシャンパーニュ飲んだことない!!」と思うほど衝撃的に美味しかったんです。

ペリエ・ジュエ・ベル・エポック」ではなく、シャンパーニュ地方の、ここエペルネのセゾンで飲む「ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット」。

「エレガントでフローラル、そしてダイヤモンドの様な輝きを放つ、繊細で、上品な味わい」というペリエ・ジュエは、こんなにすごいのか!と、繊細でありその力強さに震えるほど感動しました。

 

③一口目は、どんな印象でしたか?

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地下カーブに貯蔵されていた「ペリエ・ジュエ・ベル・エポック

一口飲んだときに感じたのは、無理やり口を開けて、口の中にマスカットを一房入れて、目一杯頬張った口の中をクシュっと、ひと噛みしてマスカットが潰れたときのような。

刺さるようなフレッシュ感とストレートなマスカットなアロマの香りで美味しかった!!!

泡も元気で溌剌としたパールのようで、その時は感動で「これがシャンパーニュか!!」と吠えました。

 

④どんな泡でしたか?

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ペリエ・ジュエのメゾンにて

やっぱり「ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット」の泡は、すごかったですね。あんな素敵な地下カーブに保管されていて、そのまま地上に持って上がって、すぐに飲むので、シャンパーニュに全くストレスがかからないんです。

フランスから日本にくるワインは、長距離移動によるストレスを抱えています。シャトーからトラックでガタガタ揺られ、飛行機や船に乗り、そこで激しい気圧変化や温度変化を受け、卸売業者から販売店やホテルに移動し、飲まれるまで待機している。保管条件もお店それぞれによって違うでしょう。ワインからしてみれば「いつ飲まれるんだろう?」と思いますよね。

 

ドンペリニヨン(Dom Pérignon)や、ボランジェ(Bollinger)は、力強いシャンパーニュですが、ルイナール(Ruinart)や、ペリエジュエ(Perrier Jouet)は、特に繊細なシャンパーニュですので、日本で飲むときは選ぶのも慎重になります。ストレスなく日本で飲めるものは無いのではないか?と思います。シャンパーニュを飲むなら、フランスやモナコですね。

やっぱり移動のストレスはとても大きくて、初めてブルゴーニュに行った時、畑の横のレストランに行って、そんなに価格も高くないブルゴーニュワイン飲んだのですが、「ストレスのかかってないワインって、こんなに美味しいのか!!」と感動した覚えがあります。

 

⑤そのワインを飲んで、人生がどのように変わりましたか?

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シャンパーニュと同じく最高峰を知ったF1モナコGP

モナコ公国で食事するときは、EXPLORERS CLUB ファウンダーであるKATO氏とご一緒させて頂くことが多く、その時、ワインリストを僕に渡してくれるんです。メニューと食事をご一緒する方の顔ぶれを見て、その場にあう最高のシャンパーニュやワイン選びを任せてくれます。

最高峰の良い状態を知り、シャンパーニュに対する基本軸が確立したことで、シャンパーニュテイスティングに対する揺るぎない自信ができたこと。それによって「ワインリストを僕に渡してくれる」という信頼を得たことが、人生変わったと実感しますね。

以前、六本木にある一流ホテルのBARでルイナールのブラン・ド・ブランを飲んだときに、「シャンパーニュの宝石」と呼ばれるルイナールなはずなのに、本来の力強いシャルドネも感じず、泡も立ってないし、力強さも全く無いという経験をして、そのときに二回ほど交換してもらった経験があります。

本当にシャンパーニュの最高峰を知ったからこそ、まだまだ上を知りたいという渇望が湧き上がります。

 

⑥そのワインに出会う前の岡野さんにとってワインとは?

昔は、ビール党でした。仕事終わって、家に帰って食事のときにビール1リットルくらい毎日飲んでましたね。ビール、ワイン、焼酎、ウイスキー、日本酒、全て酔うためのツールでした。

 

⑦今の岡野さんにとって、ワインとは?

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今の岡野さんにとってワインとは?

ワインは、とても個性のある人生のパートナーです。

例えば、「シャトー・タルボ1985」という同じ銘柄、同じ造り手、同じ年代のワインが二本あったとしても、一方は、ユーロカーブ(EUROCAVE)のワインセラーに保存している。もう一方は、冷蔵庫や日陰で保管している。

その二本のワインは、輸送方法や保存方法も違うので、これまで歩んできた歴史は違うんですよね。だから二本のワインは、味も香りも違います。一本一本の個性が違うから愉しいですよね。


そして、ランチ、ディナーの時は料理と会話を盛り上げてくれる達人です。

フランスやモナコでは、ランチやディナーのときに、シャンパーニュロゼワインが無いと始まりません。モナコにいると、ランチの時間は景色も美しくて愉しいんです。シャンパーニュで会話がスタートして、料理が進む中で、次のワインを考えたりと一人だけで愉しむのではなく、みんなとの会話を盛り上げてくれる達人です。


最後に、ワインは飲めば飲むほど永遠の恋人。

ワインやシャンパーニュを飲めば飲むほど、より美味しい物を飲みたくなりますよね。それは素敵な女性に出逢えば出会うほど、もっと素敵な女性に逢いたくなるのと同じですね。だから、永遠に追い求める恋人のようなものです。

 

⑧これからワインを愉しむ人に向けて、もっと愉しむにはどうすればいい?

まずは、良いワインを飲みましょう。レストランだと5万円ほどのワイン。ワインショップだと3万円以上のオールドヴィンテージワインを選んで飲みましょう。ワインBARでグラスで出してくれるお店もありますしね。とにかく良いワインを飲むことが重要です。

ワインの中でも、フランスワインには品格があると思いますので、ボルドー五大シャトーを中心に、オールドヴィンテージワインを「もっと」上を目指している、素敵な仲間と飲むことですね。

 

 「インタビュアー:山下裕司 WRITING:落合予示亜」

 

 

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【私の人生を変えた一本のワインNo.27】ロマネ・コンティ2010

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ロマネ・コンティ2010】

私の人生を変えた一本のワイン

あなたには「人生を変えた一本のワイン」がありますか?大切な人と一緒に記念日に飲むワイン、尊敬する人に薦められたワインなど、あなたにとって特別なワインは何か?

ではなく、、、本当にそのワインがきっかけで人生を変えたワインをインタビューしてご紹介するシリーズ。それぞれの「人生を変えた一本のワイン」をご紹介していきます。

 本日インタビューしたのは、この方

飯田 啓之さん

株式会社ムロドー 代表取締役CEO。

在籍メンバー430名を超える EXPLORERS CLUB 男子部 部長。世界最高峰の舞踏会 モナコ公室主催『薔薇の舞踏会』3年連続出席。

 

①飯田さんの人生を変えた一本のワインは、何ですか?

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ROMANEE-CONTI2010

ロマネ・コンティ(Romanée-conti)2010です。

ロマネ・コンティとは?

世界でもっとも高級なワインとして知られ「宝石」とも表現されるロマネ・コンティ(Romanée-conti)は、ブルゴーニュ地方のヴォーヌ・ロマネ村という産地にある、約1.8ヘクタールのグラン・クリュ(特級格付け)のピノ・ノワール種のブドウ畑からつくられる。畑も狭いことから、生産本数は4,000本〜6,000本程度。

16世紀頃までは「クルー・デ・サンク・ジュルノー」という名で呼ばれていた、と言われている。

※2010年(平成22年)の出来事

日本の内閣総理大臣は、民主党鳩山由紀夫氏 → 菅直人氏へ。沖縄・尖閣諸島沖の日本領海で、中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突。

サッカーW杯南アフリカ大会で日本ベスト16。バンクーバー五輪開催。小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還。

 

②なぜ、ロマネ・コンティ2010を選んだのでしょうか?

「ワインの最高峰を知った」ということで選びました。最高峰というのは、車でいうとロールス・ロイス。ワインだとロマネ・コンティですね。

それまで、フランス産のワインを中心に数多くのヴィンテージを勉強させてもらいましたが、やっとここまで辿り着いたか。という感じがします。

 

③どこでロマネ・コンティを飲まれたのですか? 

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「ル・ムーリス(Le Meurice)」

パリにある「ル・ムーリス(Le Meurice)」というレストランでした。ここは、フランス政府が国内でたった13軒だけに許した称号「パラス」を持つ、5ツ星の上に格付けされる最高級ホテルであり、フランス料理の巨匠といわれるアラン・デュカス氏がプロデュースするレストランです。

その時のソムリエの反応がすごく印象に残っています。ロマネ・コンティをオーダーしたら、ソムリエが「え??ロ、ロマネ・コンティですか!!??」という表情になり、すごく戸惑いながらも喜び、「しょ、少々お待ちください!!」という感じ。

それで、すぐに裏に行って、たぶん上司に相談して「じゃあ、このロマネ・コンティで勝負してこい!!」と背中を押されて出てきたと思うんです。

 

④どんな抜栓でしたか?

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EXPLORERS CLUB ファウンダーKATO氏とソムリエ

ロマネ・コンティの抜栓は、レストランのソムリエが行ってくれました。抜栓自体は、2010年という比較的若いヴィンテージワインですから、コルクはすんなり開きました。

僕も今まで、ボルドー五大シャトーなど数多くのオールドヴィンテージワインを飲んできて、年代物のワインの抜栓の難しさというものを体験しましたので、抜栓の難しさは知っています。僕自身もシャトー・マルゴー1967を抜栓したことがありますし、同席した人も古いヴィンテージの抜栓を経験しています。そのようなメンバーが揃うテーブルから向けられた熱視線は、ソムリエにとって、かなりプレッシャーになってたのではないでしょうか?(笑)

パリの最高級ホテルのレストランのソムリエといえど、ロマネ・コンティを抜栓する機会なんてそうありませんからね。抜栓後、香りの確認でみんなでコルクを回してたら、すごく羨ましそうに見てたので、「どうぞ」とコルクを渡したら、すっごく喜んでくれましたね。

 

ロマネ・コンティ。どんな印象でしたか?

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「キリストの血」だと感じたロマネ・コンティ2010

フランス料理の巨匠「アラン・デュカス」のレストランは、100席くらいある広いレストランで、その空間にはいろんな料理の香りが漂っていました。が、ロマネ・コンティを抜栓した瞬間、その香りは圧倒的な存在感でした。

僕は、ロマネ・コンティ2010を一口、口に含んだとき「これはキリストの血だ」と思ったんです。キリスト教ではワインはキリストの血と考えられているほどのもので、普遍的なもの、世界中の人が愛するもの。今まで、いろんなワインを飲んできましたが、ワインって「美味しいものを飲んでる」って感じだったんです。

でも、このロマネ・コンティを口に含んだ瞬間、今までのワインでは感じることができなかった「キリストの血」が全身のあらゆる毛細血管までを通って、全身細胞に届いた感覚があったんです。

これがキリストの血なのかと。その意味が理解できました。

 

ロマネ・コンティの畑にも寄られたんですよね?

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ロマネ・コンティのグラン・クリュ畑

実は、このレストラン「ル・ムーリス(Le Meurice)」に行く前、車でフランス東部のブルゴーニュ地方にあるロマネ・コンティの畑に寄ったんです。世界でもっとも高価なワインを生み出す宝石とまで言われる「ロマネ・コンティ」の畑です。

その畑は、グラン・クリュ畑(特級畑)と呼ばれ、たった1.8ヘクタール(100m強×100m強ほど)しかない狭い畑なんです。そこは、山の斜面に畑みたいに区画になってるんですが、ロマネ・コンティの畑だけ ”土の質” が全然違うんです。

その土を触るとすごい粘土質で、軽く握るとすぐ丸まるほど。すぐ横2mの隣にある畑に行って同じように土を握っても質が違うんです。やっぱりロマネ・コンティの畑だけ特別なんです。

 

そして、ロマネ・コンティ2010年というヴィンテージは、ブルゴーニュの当たり年。ただロマネ・コンティにしては、ちょっと若く開いたという感じでした。それも飲んだのが2015年だったから、ちょっと早かったかなと。やっぱりロマネ・コンティは30年くらい熟成させて飲むのがいいんですけどね。それでも2010年はすごく評価も高いですね。

 

⑦一口目は、どんな印象でしたか?

香りは気体ですよね。そしてワインは液体ですよね。気体である香りと、液体であるワインが一体化している不思議な感覚でした。抜栓した瞬間に、香りも液体感を持って体に入ってくる感じで、一口含んだとき、液体にも気体感があって”フワ〜”っとその空間の全てを圧倒的な存在感で独占しているんです。

だから口に含むよりも前に、抜栓してコルクが開いてグラスにサーブされた瞬間から、もう飲んでいる感じなのです。そして、グラスに入っている上半分は気体を飲み、下半分は液体を飲んでいるという不思議な感じでした。とにかくあれは美味しかった。

 

⑧どのような料理と合わせたのですか?

実は、料理は覚えてないんです。ロマネ・コンティは美味しかったんですが、料理に対してワインが勝ちすぎていた印象です。これは後日談ですが、その場に居合わせた殆どの人は、その時の料理を覚えてなくて。やはりロマネ・コンティが勝ちすぎてワインの印象しか残ってなかったんです。

 

ロマネ・コンティを飲んで、人生どのように変わりましたか?

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人生が変わったと実感した「薔薇の舞踏会2018」

その時は、まだ人生変わったかは分かってなくて、なんかすごいワイン飲んじゃったぐらいの感覚だったんです。

その時の僕の知識と思考レベルでは、ロマネ・コンティが世界最高峰のワインだということは知っていました。EXPLORERS CLUB のファウンダーであるKATO氏からも「最高のものを知れ」というのも教わって知っていた。ロマネ・コンティの畑にも行った。実際にワインを飲んで美味しかった。でもその時は、まだ人生が変わった感はなかったんです。

 

自分の中で人生変わったと実感できたのが、2018年のモナコ公室主催のチャリティガラ「薔薇の舞踏会(Bal de la Rose)」のエンターテイメントの間に行われたトンボラ(Tombola)で、一位の賞品を当選させたときでした。

この「薔薇の舞踏会(Bal de la Rose)」というのは、グレース公妃が1954年に設立して以来、毎年3月に、スポルティングモンテカルロ のSalle des Etoiles(サル•デ•ゼトワール)で開催される、大規模なチャリティ・ガラです。収益はプリンセス・グレース財団に寄付されます。

その頃くらいからですね。「薔薇の舞踏会で一位を獲った男」として生きなければならないと思うようになり、ワインでいえば最高峰を飲んだ人間として生きなければならない、となったのは。本当の意味で、ロマネ・コンティを消化するまでに、二年かかったように思います。

 

ロマネ・コンティに出会う前の飯田さんにとってワインとは?

僕は、お酒は大好きなんです。「神の雫講談社)」や「島耕作講談社)」などの漫画も読んでいたので、ワインは極めたら面白いというのは、もちろん知っていました。

ただ、僕はワインというよりスコッチ派だったんです。仲良くなったバーテンから、スコッチのヴィンテージの違いや樽の違いとか、よく教えてもらってましたし「これ市場に出てないんだよ、特別に飲ましてやるよ」みたいなスコッチが、美味しいんですよ。

だから、そういう意味では、ワインもそういう世界あるんだろうというのは、すごく興味はあったんですけど、愉しむ機会をスコッチに奪われていました。

 

それから、レストランのテーブルマナーやファッション、エスコートなど、プロトコールを学びはじめて、レストランで妻とも食事を一緒にする機会が増えるように。だんだんとワインを覚えていきますよね。

そうやってワインを飲む機会を増やしていくうちに、ワインは食事とマリアージュしても美味しいし、ワインだけで飲んでも美味しい、懐の深い存在だなと気が付いてきたんです。そうするとワインに対する自信も出てきて、ワインの奥深さと魅力をどんどん知っていきました。

 

⑪今の飯田さんにとって、ワインとは?

「可能性を広げてくれるもの」ですね。自分の人間の総合力が試されるみたいな感じです。ワインリストも含めて、男としてやらなければいけないことを広げてくれます。

ワインをカッコよく飲むっていうだけで、いろんなことを考えなければならないんです。

まず、一緒に行く女性に喜んでもらえるレストランを選ばなければならない。そうなるとファッションや香水を選ばなければならない。女性に貸すハンカチも選ばなければならない。レストランでは、その日の気分や料理に合わせて、ワインリストからワインを選ばなければならない。やること満載になってくるわけです。だから、僕にとってワインは「可能性を広げてくれるもの」です。

 

⑫これからワインを愉しむ人に向けて一言

ワインって、敷居高く感じますよね。知らないと恥ずかしいですし、知識が増えると奥深さが見えてくる。

オールドヴィンテージという概念が分かると「このワインの命を俺が奪うんだ」という気持ちになるんです。ワインと同じように歴史を継承する遊びであるクラシックカーや古城などは、たとえ手放したとしても次のオーナーがいるので継承できるわけです。

でも、オールドヴィンテージワインを飲むということは、何十年も熟成させてきたものを自分の体の中に入れてしまいます。そのワインを”殺す”ということなんです。

 

初めての方には、とても敷居が高い話になってしまうのですが、ストレートに言うと「お命、いただきます」なんですよね。多くの人が丹精込めて作ったワインが、フランスから巡り巡って、日本の僕らの手元に来るわけです。

オールドヴィンテージワインは、抜栓して空気に触れ始めるとワインは死んでいきます。表現が非常に難しいのですが「殺人をする覚悟で飲む」んです。そうすると「今日飲んだワインなんだっけ?」と、記憶にも残してあげたくなるし、エチケットとか写真撮って、事前事後に調べることもするわけです。

 

だから、すごくシンプルにお伝えすると「ヴィンテージの古いワインを丁寧に飲む」ということですね。それが一番ワインを好きになる方法です。

丁寧に飲むというのは、ワインのことを調べたり、香りをじっくり香ってあげたり。素敵な場所で、素敵な仲間と素敵なファッションに身をまとって飲むとか。やっぱりTシャツ・ジーンズで「お命、いただきます」という風にワインは飲めませんよね。

 

やっぱりワインは、すごく不思議な飲みものだと思うんです。ウィスキーはBARカウンターで一人で飲むもの。でもヴィンテージの古いワインって、一人では飲まないですよね?だからワインは「会話を生むためのキリストの血」なんですよ。人との会話はワインとの会話ですね。

「インタビュアー:山下裕司 WRITING:落合予示亜」

 

 

★★★【オールドヴィンテージワインを愉しみたい方は、こちら】

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皇位継承式典「即位の礼」饗宴の儀に出たワインは何か?

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「饗宴の儀」産経ニュースより引用

皇位継承式典「即位の礼

天皇陛下の御即位を広く披露するための「即位の礼」が、10月22日(火)から、国の儀式として行われました。(動画は時事通信映像センター)

(動画はTHE PAGE(ザ・ページ)より)

 

即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)

即位の礼」また「即位礼」は、日本の天皇践祚後、皇位を継承したことを国の内外に示す一連の国事行為たる儀式で、最高の皇室儀礼です。

  1. 剣璽等承継の儀皇位継承があった当日に行われる儀式。新天皇や男性皇族が宮殿正殿・松の間に入り、新帝の前に置かれた案(机)に三種の神器のうちの剣璽と御璽、国璽が安置され、新帝が剣璽に挟まれて退出する。明治憲法下での剣璽渡御の儀にあたる。
  2. 【即位後朝見の儀皇位継承当日か、後日行われる儀式。天皇が即位後初めて三権の長をはじめとする国民の代表者と会う。正殿松の間に天皇・皇后や皇族が入場し、天皇の「おことば」の後、内閣総理大臣の式辞がある。これは明治憲法下の践祚朝見の儀に相当する
  3. 【即位礼正殿の儀】天皇が即位を国の内外に宣明する、いわば即位の礼の中心といえる儀式で、戴冠式即位式に相当し、各国の元首・首脳らや国内の代表が参列する。皇位継承当日とは日を隔て行われる。宮殿正殿の松の間に高御座、御帳台が設置されて、それぞれ「御装束」に身を包んだ天皇・皇后が登り、諸皇族、三権の長が左右に控える。天皇の「おことば」があり、内閣総理大臣が祝辞である「寿詞」を読み上げ、万歳を三唱して参列者一同がこれを唱和する。
  4. 【祝賀御列の儀】:即位礼正殿の儀終了後、天皇・皇后が皇居宮殿から赤坂御用地にある赤坂御所まで御料車でパレードする儀式。
  5. 【饗宴の儀】:即位礼正殿の儀に参列した内外の賓客に対し、謝意を表してもてなすための宮中晩餐会。即位礼正殿の儀当日に始まり、宮殿豊明殿や長和殿にて数回開催される。(※Wikipediaより引用)

 

「饗宴の儀」外国元首らおもてなし

天皇陛下のご即位を祝い、10/22(火)の夜から皇居・宮殿で始まった祝宴「饗宴の儀」。10/31まで4回に分けて開催されました。「即位の礼」の中心儀式である「即位礼正殿の儀」の参列者らを招待。天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方が臨席し「饗宴の儀」では食事をともにされました。

まず初日の夜。えんび服姿の陛下、そしてロングドレスの皇后さまが「竹の間」で参列者とあいさつを交わされ、宴会場の「豊明殿」へ。

シャンデリアが輝く会場で、陛下は隣のブルネイのボルキア国王と、皇后さまはスウェーデンのカール16世グスタフ国王と和やかにご歓談。祝宴は遅くまで続きました。

 

「饗宴の儀」の晩餐会のメニューは?

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(写真は宮内庁より提供)
  • 【前菜】:かすご鯛姿焼、海老鉄扇、鮑塩蒸、百合根、鴨錦焼、黄柚子釜、篠鮟肝、栗、胡瓜
  • 【酢の物】:魚介酢漬(スモークサーモン、帆立貝、鮃、公魚(わかさぎ))
  • 【焼物】:牛肉アスパラガス巻、ブロッコリー、生椎茸、小玉葱、小トマト
  • 【温物】:茶碗蒸(鱶鰭、舞茸、三つ葉
  • 【揚物】:三色揚(蟹、鱚、若鶏) 紅葉麩、慈姑、銀杏、松葉そば
  • 【加薬飯】:鯛曽保呂、筍、椎茸、干瓢、錦糸玉子、紅生姜
  • 【吸い物】:伊勢海老葛打、松茸、つる菜
  • 【果物】:メロン、苺、パパイヤ
  • 【菓子】:和菓子2種
  • 【飲み物】:日本酒、ワイン(白=コルトン・シャルルマーニュ2011、赤=シャトー・マルゴー2007)、ミネラルウオーター、日本茶、フレッシュオレンジジュース

飲み物のフランスワインは、白の〈コルトン・シャルルマーニュ〉はフランス・ブルゴーニュ地方の最高級、赤の〈シャトー・マルゴー)も仏ボルドー地方の最高級。

 

晩餐会で出されたシャトー・マルゴーとは?

シャトー・マルゴー(Château Margaux)」とは、フランス南西部のボルドー地方メドック地区マルゴーにあるシャトー・マルゴーが製造する赤ワイン。

第1級に格付けされるボルドー五大シャトーの一つで、「グラン・ヴァン(偉大なワイン)」と評される、最高級ワインの一つ。このワインはフランスを代表する高級ワインの一つとして知られ、力強さと優美さを兼ね備えた「ワインの女王」といわれるエレガントで女性的なワインと評される。

 

ここで質問ですが、、、あなたは、死んでしまいそうになるぐらい美味しいワインと出会ったことがあるでしょうか?それは、安い割に美味しいワイン!などではなく、価格も高いけれども、人生観が変わるほどの衝撃的なワインのことです。

このシャトー・マルゴーを飲んで人生を変えた人のインタビューをご覧ください。

 

そのインタビューは、こちら↓ ↓ ↓

 

【私の人生を変えた一本のワインNo.26】シャトー・タルボ1989

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【シャトー・タルボ1989】

私の人生を変えた一本のワイン

あなたには「人生を変えた一本のワイン」がありますか?大切な人と一緒に記念日に飲むワイン、尊敬する人に薦められたワインなど、あなたにとって特別なワインは何か?

ではなく、、、本当にそのワインがきっかけで人生を変えたワインをインタビューしてご紹介するシリーズ。それぞれの「人生を変えた一本のワイン」をご紹介していきます。

 本日インタビューしたのは、この方

グレース・真由美さん(一社)日本ハートシェアリング協会:代表理事

在籍メンバー430名を超える EXPLORERS CLUB に所属。

一般社団法人アミチエ ソン フロンティエール インターナショナル ジャポン福岡支部 支部長(ASFIJ)。

世界最高峰の舞踏会 モナコ公室主催『薔薇の舞踏会』2年連続出席。伝統のあるモナコ公国主宰「赤十字舞踊会」クラブ初出席。

 

①グレース真由美さんの人生を変えた一本のワインは、何ですか?

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シャトー・タルボ1989

2019年7月、EXPLORERS CLUB 福岡地区主催のワイン会で飲んだ『シャトー・タルボ1989』30年前のワインです。その様子はこちらを御覧ください。

※シャトー・タルボとは?

シャトー・タルボ(Chateau Talbot)は、凝縮しつつもなめらかなスタイルは、まさにボルドーワインの優雅さと偉大さの典型。

この Chateau talbot の名前は、15世紀のイギリス統治時代にサン・ジュリアン一体をタルボ将軍が治めていた。これが名前の由来で、1453年にカスティヨンの戦いで敗れた、イギリス人のギィエンヌ総督、英軍指揮官タルボ将軍、シュルベリー伯爵にちなんだもの。 

※1989年(平成元年)の出来事

日本の内閣総理大臣は、自由民主党竹下登氏 → 宇野宗佑氏 → 海部俊樹氏で、1年に3内閣が変わる『平成』波乱の幕開け。

昭和天皇崩御、昭和から平成に。消費税施され税率は3%に。任天堂が「ゲームボーイ」発売し、世界中でテトリスが大ヒット。ソウル・オリンピック開催。

 

②なぜ、シャトー・タルボ1989を選んだのでしょうか?

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「シャトー・タルボ1989」と愉しむワイン会

7月15日に、オールドヴィンテージワイン会が開催されていて、その時のワインが「シャトー・タルボ1989」でした。参加するために、ワインのことについて一つ情報を持ち寄るようになっていて、ワインについて、いろいろ調べることが初めてでした。

それでワインの歴史を調べたり、地域を調べたりすることは勿論なんですが、そのシャトー・タルボという名前が「タルボ将軍」という人の名前がついていることに、とても興味を引きました。

 

このシャトー・タルボは、フランスのサンジェリアン村で作られているんですが、その時代はイギリスが統治していてイギリス史にとって英雄と言える人物が「タルボ将軍」だったんのです。祝杯をする時や戦いに行って勝利を得るための験担ぎで飲んでると聞いて、「どんな味なんだろう?」と興味がわきました 。

そして、ヴィンテージワインというのが、その地域の当たり年に作られたもので熟成度合を見定めて飲むものだと書いてあったので、調べたら1989年のものが「今飲み頃です」と書かれてたんです。

 

それもあって当日まで待ち遠しくて、もう既にタルボ将軍を知ってるようなイメージで、まだ会ったことのないワクワク感とどんな味わいなんだろう?という期待度が高く、こんなにワインを飲みたい!!と待ち遠しく思えたワインが初めでした。

祝杯の時や勝利を掴みにいくんだ!っと言って飲んでいる、その時代のことを思い浮かべたりするのもすごく愉しかったです。だから飲む前からそのワインを愉しむということを味わせてもらったワインです。

 

③どんな抜栓でしたか?

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1時間かかった抜栓

今までワインをレストランで飲んだりする時には簡単にコルクは開くじゃないですか?

30年の物のワインコルクを開けていくのに、抜栓がこんなに時間がかかるものだと知らず、そのヴィンテージ物のワインが30年の時間を経て、とても崩れやすい物だというのを初めて知りました。

 

そして柴田さんが、ゆっくり1ミリづつ抜栓をされながらワインに心を合わせていらして、自分の心と向かい合っている姿がなんとも美しくて、男性が美しいと思ったのが初めてです。こんなに真剣な顔でコルクと向かい合うのかと、その姿がすごく美しかったです。

抜栓中に、コルクが途中半分で折れてしまったんですけど、折れてからの柴田さんが更に慎重に細心の注意を払ってゆっくり微妙に力を入れていくという姿もそうでしたし、割れたことによってほんのりフルーティな香りが、私のとこに届いた時に全身がその香りに包まれた感じで、私の五感がすごく研ぎ澄まされました。

 

息を飲んで開くのを見守るというのも生涯初めての事でした。引き込まれていくというのが正しい言葉かもしれないです。柴田さんとワインとの相思相愛になるのを私たちが見守っていくような、それを固唾を呑んで無事に開いてほしいと祈っている私を含め集まった参加者達の一体感も美しい瞬間でした。

 

④どんな香りでしたか?

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ワインに対する印象が180度変わりました

私が感じた香りは、マスカットのようなフルーティな香りだったんですよね。

だから甘い香りがしたので甘い味なのかなって思ったんです。ただそのタルボ将軍が私のイメージにはあったので、それを覆された衝撃もありました。

タルボ将軍のイメージではありませんでした。7月の初夏の香りのような爽やかな甘いフルーツの香りだったので、それをイメージすると味もそういう雰囲気を感じられるじゃないですか。これを勝利の祝杯の験担ぎで飲んだという、とても印象がフレッシュな感じだったので、そのギャップがまた面白かったです。

 

⑤一口目はどんな印象でしたか?

まず、フルーティなイメージで甘いものなんだろうな?と思い、口に含んだ瞬間に煙草の香りみたいなスモーキーな香りがしたんです。

「甘い」と思ってたのがすごく重圧感があり、口に含んだら苦かったんです。強烈なパンチというか、初対面の淑女に「簡単にあなたを受け入れないわよ」という雰囲気を感じました。最初に香った時のような爽やかな優しい女性ではなく、もっと厳格な佇まいの淑女が現れて「あなたに何が分かるの?」と背筋を正され直ぐに懐に入れてくれないような感じがしました。

一口目の直ぐには受け入れてもらえない感覚から、二口目、三口目と味わっていくと、今度はまろやかで優しい雰囲気の芳醇な女性が現れた感じを持ちました。心が打ち解けて安心して、その女性に耳を傾けながら人生の機微を教えてもらっているような、ゆっくり海に沈んでいく夕日を眺めながら一緒にグラスを傾けてる感じがしたんです。

 

⑥シャトー・タルボ1989に出会って、人生がどのように変わりましたか?

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人生を重ねた、大切な人に巡り会える瞬間を味わえました。

私にとってすごく衝撃的だったのは、ワインで人生を重ねた人のイメージが出てきたことってないんです。ヴィンテージワインは、人生を重ねた大切な人に巡り会える瞬間を味わうものなんだと思いました。

その出会いが私にとっては、その想像を遥かに超えた世界が広がっていたので、初めてワインと真摯に向かい合った感じでした。ここがワインに対する私の人生の世界観が変わった瞬間です。

 

⑦シャトー・タルボ1989に出会う前のグレース真由美さんに、とってワインとは?

まず食事と共に楽しむもので、口当たりの良いワインが好きだったんです。なので、毎年、ボジョレーヌーボーを楽しみにしていました。

食事に合うものを頼むこと、ボジョレーを楽しむというのもそうですし、ワインの知識は男性の教養であるもので、男性がパーティや食事の時に年代やワインの熟成度など、お料理と上手に合わせることが男性の深みや腕の見せ所だと思ってたんです。

なので男性が選んだワインを美味しく頂くのが女性の役割だと思っていました。 

 

⑧今のグレース真由美さんにとって、ワインとは?

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今までとは違う私の感性や感覚と違う世界に連れていってくれる宝物

 新しい出会いや喜びを与えてくれる宝物です。

ワインをソムリエの方が抜栓して開ける所を見ていますが、初めてオールドヴィンテージワインを柴田さんが抜栓する際、本当に大切な人を扱うように扱っているのを見て、あれだけ丁寧に大切に扱われているワインを初めて見ました。

 

私とは違う時間の中で重ねてきた年月がワインにもあり、重ねてきた年月を出会った瞬間に新しく出会っていく。

そして、その人がどんな人なのか?、どういう顔をしているのか?どんなヒストリーを持っているのか?を人に会う前に事前に調べて興味を持つのと同じように、ワインと出会うために準備をするという愉しさ、丁寧に大切に扱っていく愉しさ、そして口に含む度に、今までとは異なる感性や感覚の別世界に連れていってくれる宝物なんですよね。

 

それは、一人で愉しむものではなく、それを一緒に愉しむ仲間がいて、その人生の大切な1ページを一緒に過ごす、美しい時間が私の人生に刻まれていく感覚なんです。

だからヴィンテージワインは一人でボトルを開けて愉しむものではなく、その時間も集う仲間と一緒に過ごした宝物になっていきます。わざわざそこのワインを作ってる「シャトー( Chateau)」や「ドメーヌ(Domaine)」にも行きたいと思ってしまうのです。

 

私がヴィンテージワインを1本味わっただけで、「シャトーを尋ねて行こう」だなんて、今まで絶対思いませんでした。あなたの生まれた場所に行きたいって思うと、また、そこに出向くと出会う人たちがいて、私の人生の宝物がまた増える。どんどん豊かな美しい時間を私にギフトされてる感じがしたんです。

 

⑨これからワインを愉しむ人に向けて一言

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オールドヴィンテージワインを愉しんでください

食事をしてワインを愉しむことも人生を豊かにするけれども、ぜひオールドヴィンテージワインを集う仲間と一緒に飲むという愉しみ方も知って頂きたいです。このオールドヴィンテージワインをみんなで飲む良いところは、その美しく重ねた時間をみんなで敬って大切な人として扱うところ。

そして、それぞれが味わった世界観を共有できる、今まで味わったことのない時間を過ごすことができます。

あなたに、是非オールドヴィンテージワインから豊かな時間を共有する人生を持って頂きたいです。その1本のワインから味わった世界観は、今度は一生忘れられない宝物になります。

 

「インタビュアー 山下裕司:WRITING 落合 予示亜・山下裕司」

 

 

★★★【オールドヴィンテージワインを愉しみたい方は、こちら】

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【第2回】福岡天神オールドヴィンテージワイン会 開催(福岡15会)

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福岡天神オールドヴィンテージワイン会:9/15

オールドヴィンテージワイン会

【内容】一本のワインをみんなで愉しむ「人生を変えるオールドヴィンテージワイン会」

【ワイン】バタール モンラッシェ1998(ブラン・ガニャール)

【日時】2019年9月15日(日) 18:00~20:30

  • 17:45〜18:00:受付・支払い
  • 18:00〜18:15:開始・自己紹介(18:00時間厳守でお願いします)
  • 18:15〜18:45:「人生を愉しむワイン会」講座 ※抜栓開始
  • 18:45〜20:15:ワイン会(一人一つ知識シェア 〜 サーブ 〜 テイスティング 〜 感想)
  • 20:30:解散

【会場】MEETING薬院:福岡市中央区薬院4-3-1(薬院大通り駅 徒歩3分)

 

バタール モンラッシェ(ブラン・ガニャール)ってどんなワイン?

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バタール・モンラッシェ(Wikipediaより引用)

世界屈指の白ワインが生まれる、ブルゴーニュのコート・ド・ボーヌ。最も北側にあるコルトン・シャルルマーニュ、ボーヌから南に下ったところにある。

  1. ムルソー
  2. ピュリニー・モンラッシェ
  3. シャサーニュ・モンラッシェ

この3つの村は「ブルゴーニュのコート・ド・ブラン(白)」と呼ばれることもある、世界規模で見ても屈指の白ワインの銘醸地です。

ピュリニー・モンラッシェ村の起源はローマ帝国の統治時代に遡ります。19世紀には、『三銃士』などを著したアレクサンドル・デュマが、ピュリニー・モンラッシェを代表する特級畑「モンラッシェ」のワインを「ひざまづき、脱帽して飲むべし」と称賛したことで知られています。 

バタール モンラッシェは、ピュリニー・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村に跨って存在するグラン・クリュ。乳製品のバターを連想するような名前ですが、Batardはフランス語で「庶子(私生児)」の意味。造り手は、小さいながらも知名度を上げ一目置かれるドメーヌへと躍進している「ブラン・ガニャール」 です。

 

ワイン会の様子

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バタール・モンラッシェ1998(ブラン・ガニャール)

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今回のコルクは状態がよく10分で抜栓

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状態の良いきれいなコルク

ワイン会主催者の感想

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主催者:柴田武

はじめまして、福岡天神オールドヴィンテージワイン会の主催をしています、柴田武範です。

9/15日にオールドヴィンテージワイン会を開催しました。今回は、バタールモンラッシェ1998をみんなで愉しみました。今回のワインは、購入したお店の方からも、「状態はすごくいいですよ。お勧めします!」と言われていたので凄く期待していました。

こちらに配送してもらい梱包を開けると日本で貼られたシールがかなり古い感じだったので、日本で長く保管されていたワインだったのかと思いを馳せていました。

 

ワイン会当日、テーブルセッティングをして、いざ抜栓開始!

キャップシールに切れ目を入れて、コルクを表出させるとコルクとビンの口のまわりにうっすらと落ち着いた黒カビが。一目て状態が良いことがわかります。コルクが乾き過ぎず、湿り過ぎずベストな状態。

スクリューを真っ直ぐに慎重に入れ、ゆっくり引き上げ開始。安心して落ち着いて引き上げれました。三分の1ぐらい抜けると周りに甘い香りが漂い始め、10分程度で抜栓完了。

 

グラスに注ぐと「白ワインってこんなに色が付いてるのか?」と思う程、色が濃く、黄金色で輝いていました。一口飲むと濃い蜂蜜感とまろやかな辛味。大事に育てられ、今が勢いのある飲み頃に感じました。

21年間の内どのぐらい日本に居たのかわかりませんが、大事に保管されてこの日を迎えた。このワインもデータ状では、特級畑で、造り手も一流でというのはわかりますが、それよりも、このぶどうの畑(今現在で樹齢50〜70年)を受け継いで、グラン・クリュの名を落とさず、瓶詰めされた後も大切に保管され、そういう歴史経歴も一緒に愉しやむ。

そしてこのワイン会参加メンバーも、このワインについて調べ準備して頂く。最高に贅沢な時間が流れていました。

 

そして、このワインのみというのも良かった。飲んでいて、こういう料理を食べたいというような事は沢山思います。ただこのワインを味わっていたい。自分で感じる吐息さえ心地良い、他に何もいらないと思うワインでした。

この造り手で、このヴィンテージで、こういう歴史をたどってきて、このメンバーで飲むというのは、本当に一期一会です。人数が多ければ、飲む量自体は少なくなります。ただ、このように大切に時代を過ごしてきたワインを、仕事も、境遇も違うメンバーでワインと向き合い共有する。

感じる事は1人1人違いますが、このオールドヴィンテージワインを共通言語にして語り合う。それはもっと人数が多いが方が愉しいと思います。

 

参加者の感想を頂きました

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BLOG:コンフォートスマイル・ジャーニーより写真引用

『自分である喜び呼び覚まし専門家 千晶』さま

華やかにドレスアップして、ワインと共に、その空間や会話を楽しみながら、世界の社交のお話も聞けたりして、教養が深まっていく感じ。 

ひとくちで満たされる、こんなに充実した美味しいワインは、初めてでしたキラキラ。高値がつくのも納得。(ブログより一部抜粋) 

詳しくは、千晶さまのブログを御覧ください。
↓  ↓  ↓

 

 

★★★【オールドヴィンテージワインを愉しみたい方は、こちら】

↓  ↓  ↓ 

 

【私の人生を変えた一本のワインNo.25】シャトー・ラフィット・ロートシルト1874

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【シャトー・ラフィット・ロートシルト1874】

私の人生を変えた一本のワイン

あなたには「人生を変えた一本のワイン」がありますか?大切な人と一緒に記念日に飲むワイン、尊敬する人に薦められたワインなど、あなたにとって特別なワインは何か?

ではなく、、、本当にそのワインがきっかけで人生を変えたワインをインタビューしてご紹介するシリーズ。それぞれの「人生を変えた一本のワイン」をご紹介していきます。

 

本日インタビューしたのは、この方

西川 麗子さん:EXPLORERS CLUB事務局(写真左)

上の写真は、EXPLORERS CLUB で開催された「ウルトラワイン会」での一枚。ファウンダーであるKATO氏がモナコの自宅のワインセラーから持参された、総額5,000万円以上のウルトラワインと共に。

  • 1968 Château Calon Segur(シャトー・カロン・セギュール
  • 1968 Château Petrus(シャトー・ペトリュス)
  • 1959 Bollinger(ボランジェ)特別枠
  • 1958 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • 1938 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • 1874 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • 1918 Château Latour(シャトー・ラトゥール
  • 1918 Château d’Yquem(シャトー・ディケム)
  • 1811 Camus Napoleon Grandemarque Cognac(ナポレオン・グランコニャック)

 

①西川さんの人生を変えた一本のワインは、何ですか?

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シャトー・ラフィット・ロートシルト1874

EXPLORERS CLUB 主催のウルトラワイン会で飲んだ『シャトー・ラフィット・ロートシルト1874 』146年前のワインです。

※シャトー・ラフィット・ロートシルトとは?

シャトー・ラフィット・ロートシルト(Château Lafite-Rothschild)は、ボルドー5大シャトー筆頭で、5大シャトーのなかで最も繊細なエレガンスを極めた「王のワイン」と言われる。まぎれもなく世界最高峰の赤ワイン。

※1874年(明治7年)の出来事

明治維新直後の日本。板垣退助らにより、国民によって選ばれた議員による国会設立を目指すために「民撰議院設立建白書」が政府に提出された。世界では、ドイツが統一され、ドイツ・オーストリア・ロシアの三国による対フランス同盟「三帝同盟」が締結された時代。

 

②なぜ、そのワインを選んだのでしょうか?

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シャトー・ラフィット・ロートシルト1874

実は、このウルトラワイン会では、そのロートシルト1874を飲む前に、ラフィット・ロートシルト1958(60年もの)とラフィット・ロートシルト1938(80年もの)二本を飲みました。つまり、60年もの、80年もの、144年ものの3本を飲み比べができるという時空を旅する、すごいワイン会でした。

実は、、、今までボルドー五大シャトーを飲む時は、生産してから50〜60年が美味しいと聞いていたので、きっと144年は時間が経ち過ぎて「そんなに美味しくないのかな?」と思ったり、「きっと60年ものの方が美味しいんじゃないか?」と思ったのですが。

もう完全に裏切られて、こんなの初めてっていう感じで、ものすごく美味しかったんです。これまでの人生の中で経験したことのないくらい心豊かなで上質な時間でした。完全に自分の思考が、世の中の常識というものに、擦られていることがよく分かりました。

「一般的に50〜60年が美味しいと聞いたことあるし。144年も経っていたら、美味しくないのでは?」という思い込み、自分の思考が、まんまと覆されたということで、シャトー・ラフィット・ロートシルト1874を選びました。

 

③どんな抜栓だったんですか?

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ピンセットを使って抜栓

144年前のワインなので、もちろんコルクがボロボロだったんですが、キャップを開けると、コルクの上の部分が石化したようになっていて、それでその縁を削ると浮いたような状態にだったんです。それをピンセットで挟んで持ち上げていって抜栓するっていう。

このワインだけに限らず、この日の抜栓は手術みたいな感じですごかったんです。オープナーなんて使えないくらい、コルクがボロボロになっているワインばかりでしたので。ピンセットばかり使う抜栓は初めてでした。

 

④どんな色や香りでしたか?

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ボトルの中のグラデーション

ボトルに入っている時点でのワインの色がグラデーションになっていて、ボトルの上部はロゼより薄い色で、実際サーブで注ぐと、ロゼ色よりももっと薄いんです。

このグラデーションを見るだけで、モナコからの搬送にどれだけ細心の注意を払って日本まで持ってきたかが容易に想像できました。

私が頂いたのはボトルの下部だったので、色はロゼ色より濃いブルゴーニュほどに赤かったのですが、とにかく甘いんです香りが。芳醇なんです。時間が経てば経つほど、さらに香りが甘く高貴な香りがより際立っていく感じです。

 

⑤一口目は、どんな印象でしたか?

一口目を口に含む直前は、ラフィット・ロートシルト1958(60年もの)の方が美味しいのかな?と思っていたのですが、一口目を口に含んだ瞬間「えっ!?これが144年もの!?」っていう感じで、ワインの香りも味も自分の思考を遥かに超えてました。

自分の固定概念が間違い過ぎてるのは、ハッキリと分かりますし、ワインですら世の中の常識というやつに擦られていたと気付きました。そのワイン会には30人ほどいて、みんなで一本を分けたので一人分の飲む量は少ないですが、この144年もののロートシルトが、時間が経つとどうなるのか?っていうのも味わいたかったので、少〜しずつ飲んでたんです。

サーブした時よりも30分経っても、香りもすごく芳醇でいて、美しく歳を重ねた素敵な年配の女性という感じでした。

 

⑥そのワインを飲んで、人生がどのように変わりましたか?

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「年月を重ねる」という事が、素晴らしい事なんだと気付かされました。

優雅、高貴、エレガント。その全てを感じることができ、年月を重ねるってこんなに素晴らしい事なんだと気付かされました。

それまで頭のどこかに、やっぱり歳を重ねたくないっていう気持ちがあったんですが、美しい歳の重ね方をするということを、シャトー・ラフィット・ロートシルト1874に出会い、身を以て体験することが出来ました。このワインは144年もの間、すごく丁寧に扱われてきたと思うんです。私自身ももっと丁寧に生きていきたいと思いました。

 

ロートシルトに出会う前の西川さんにとってワインとは?

どこかフレンチに行った時に飲むもの。日常でそんなに飲んでもなかったですし。美味しいと思ったこともあまりなくて、飲めないことはないけど、そんなに調べてまで飲みたいとも思ってなかったです。

 

⑧今の西川さんにとって、ワインとは?

「生きていく上で欠かせないもの」です。食事の時、いつも飲んでるわけではないですが、家族や仲間と美味しい食事を頂くときに、美味しいワインとのマリアージュは欠かせないです。食事の際は、そのワインに合う料理を作りたいと思うし、どうマリアージュさせようかな?と考えるのも愉しいです。ワインだけで飲むってことはあんまりないですね。

モナコやフランスに行くと、さらに「生きていく上で欠かせないもの」ということを感じます。ワインを売られてる量も種類も日本と比べて豊富ですし、日常飲むハウスワインもあれば、何かの機会のときに、普段飲めないオールドヴィンテージワインも飲むこともあります。

 

⑨これからワインを愉しむ人に向けて一言

ワインに先入観とかはいらないです。五大シャトーは50年経ってからが美味しいとか、先入観や余計な知識はいらないです。美味しくないワインはありません。とにかく食事とのマリアージュは愉しんでほしいです。このワインだったら何が合うかな?っていうのを常に考えていると、ワインはもっと愉しめますね。

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オールドヴィンテージワインを愉しんでください!

 

【西川 麗子さんのインタビューを終えて】

まず144年前のワインと聞いて、自分が生まれるよりも100年以上前の飲み物を体に染み込ませる、というのを想像しただけでなんか体がゾクゾクしました。

そして、まるで手術のような抜栓。オープナーを使わずにピンセットでコルクを取り出していく、その姿はまるで医龍坂口憲二演じる朝田龍太郎が心臓移植という難手術を成功に導いていく画が見えました。

僕もマリアージュという言葉は初めて聞きましたが、やはり相性というのは何においても大事なことですよね。特に100年以上前のワインとなると何が合うのかというのは限りなく範囲が狭まると思います。いずれ自分がそのワインと出会う時は完璧なマリアージュを身に付けたいものですね。

WRITING 落合 予示亜

「インタビュアー 山下裕司:WRITING 落合 予示亜、山下裕司」

 

 

★★★【オールドヴィンテージワインを愉しみたい方は、こちら】

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