【私の人生を変えた一本のワインNo.10】シャトー・ディケム1971
- 私の人生を変えた一本のオールドヴィンテージワイン
- 本日インタビューしたのは、この方
- ①人生を変えた一本のオールドヴィンテージワインは、何ですか?
- ②なぜ、『シャトー・ディケム1971』を選んだのですか?
- ③シャトー・ディケム1971。一口目の印象は?
- ④ディケムに出会って、人生変わったことや、気付きなどありますか?
- ⑤シャトー・ディケムに出会う前の小林さんにとってワインとは?
- ⑥今の小林さんにとって、ワインとは?
- ⑦次、飲みたいワインはありますか?
- ⑧これからオールドヴィンテージワインを愉しむ人に向けて
- ●【最後に 】
私の人生を変えた一本のオールドヴィンテージワイン
この『死ぬまでに飲みたい!おすすめオールドヴィンテージワイン』ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
突然ですが、あなたには「人生を変えた一本のワイン」がありますか?大切な人と一緒に記念日に飲むワイン、尊敬する人に薦められたワインなど、あなたにとって特別なワインは何か?
ではなく、、、
本当にそのワインがきっかけで人生を変えたワインをインタビューしてご紹介するシリーズです。それぞれの「人生を変えた一本のワイン」をご紹介しています。
本日インタビューしたのは、この方
小林 弥生子さん
株式会社 Brianna 代表取締役、東京ヒーリングラボ代表
遠隔ヒーリングは延べ15000人。200名を超えるヒーリングスクール卒業生がいる。モナコからロシアのサンクトペテルブルクまでをクラシックカーでヨーロッパ縦断!その ロシアで経済フォーラムに出席されていた安倍首相と対面。
①人生を変えた一本のオールドヴィンテージワインは、何ですか?
2018年6月にEXPLORERS CLUB主催のワイン会で飲んだ『シャトー・ディケム1971』47年前のワインです。
※シャトー・ディケム(Château d'Yquem)とは?
- 【産地】フランス/ボルドー/ソーテルヌ地区/ソーテルヌ
- 【格付け】1級特別級
世界の貴腐ワインの頂点に君臨する「シャトー・ディケム(Château d'Yquem)」。シャトー・ディケムは、葡萄の木一本からグラス一杯しか取れない「黄金の雫」といわれる、世界最高峰の極甘口の貴腐ワインの生産者です。ぶどうは粒単位で丹念に手作業で選別される。まさに「ボルドーの宝石」と言われるワイン。
数百年の歴史を誇るボルドーでも最も古いシャトーの一つである。素晴らしいヴィンテージのものは熟成に20年以上かかるとされ、100年以上経っても、その輝きは失われないといわれている。
1855年パリの万国博覧会の際、ジロンド県産白ワイン部門の格付けで、これを凌ぐものはない最高級品ということで唯一「特別1級」に指定されている。アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンに寵愛されていたワインと言われている。
※1971年(昭和46年)の出来事
②なぜ、『シャトー・ディケム1971』を選んだのですか?
東京プリンスホテル開催された、EXPLORERS CLUB 主催のワイン会のときでした。15人くらいの参加者がいて、そこで私が「え!?これワインなの〜!?」と衝撃を受けたのがシャトー・ディケム1971。その時が人生で初めてのデュケムでした。
私はそれまでワインを、ほんとに美味しいと感じたことがありませんでした。私はアルコールがダメと決めつけていたので、自分の飲める限界がわかります。ですので途中でストップをかけて飲むのですが、デュケムは生まれて初めて”もっと飲みたい!”と思いました。初めてでした。こんな美味しいワインがあるんだって驚きと感動がありました。
③シャトー・ディケム1971。一口目の印象は?
「え?これはワインなの!?」って思いました。ほんとに。香りは、甘いフルーツでできた何か濃厚なものを嗅いでいる感じでした。すごい濃厚なフルーティな香りでしたね。色もすごいきれいだったのを覚えています。白ワインっていうと、薄い白ってイメージだったんですけど、ほんとに黄金に近い緋色でした。
口に含んだときは、「うわ!?」って感じで、言葉で表現できないけど。想像していたより何百倍もの濃厚な世界が広がりました。貴腐ワインがはじめてだったので、こんなにも甘くてすごい濃厚で芳醇で、フルーティなものがあるって知らなかったので、想像を超えた味だったんです。そして、すごい香りにやられた感で、ずっと香りを嗅いでいた記憶があります。
参考までに、ワイン評論家のロバート・パーカー氏は、この「シャトー・ディケム1971」を91点と評価しています。
これは傑出したディケムだが、私がテイスティングした時の瓶のひどさが災いしてしまった。単に杜撰な貯蔵と取り扱いのせいであって欲しいと思う。
最高の瓶では、ブドウが熟したような、凝縮されたトロピカル・フルーツの果実味とボトリティス菌が豊富にある。フルボディで深みのある黄金色、スパイシーな、カラメルのような、トーストしてローストした、肥えた味わいを持つこの大柄で豊かなワインは、ディケムにしては早く成長する。
反論の余地がないほど傑出しているとはいえ、ディケムとして少し過大評価されているヴィンテージと言えるかもしれない。
④ディケムに出会って、人生変わったことや、気付きなどありますか?
私、お酒飲むことが楽しいと思ったことがなかったんです。その場にいることは好きですし楽しいんですが、自分が飲んでその場にいて”ワインを愉しむ”ということが、やっとできたと思いました。これからはもっともっと愉しみたいと思います。
それまでも以前のパートナーが、すごいワインを好きな方だったので、ボルドーの五大シャトーとか、何度も飲んでたんです。でも、実は一度も美味しい思ったことはなくて、、、。そういうワインを一緒に飲んでも、「これを美味しいって思うんだね?」と、ほんとに『高級なワインってこんな味がするんだ』くらいの感想しかなかったんです。
でも今回、シャトー・ディケム1971を飲んで、「あ!ワインを愉しむってこういうことなんだ!」と、ワインを愉しむ人生になったんだと思えました。それからワインをすごく飲む機会が増えました。
⑤シャトー・ディケムに出会う前の小林さんにとってワインとは?
付き合いで飲むもの。ほんとそれだけでした。それ以上でもなく、それ以下でもなく。ただお付き合いのために飲むでした。
⑥今の小林さんにとって、ワインとは?
その時の時間とか空間をより魅力的にしてくれるものです。シャトー・ディケム1971に出会ってから、このワインの作られた過程や歴史など、いろいろと貴腐ワインについても知りたくなりました。
⑦次、飲みたいワインはありますか?
もっと貴腐ワインを知りたいです。以前、イタリアンレストランに食事に連れて行ってもらったお店で、冷えたデザートと一緒に出してもらった赤ワンインが、デュケムくらいにワーッと感動的な貴腐ワインだったんです。だからもっと貴腐ワインを飲んでみたいんです。
そして、ボルドー五大シャトーであるシャトー・ラフィット・ロスチャイルドのロスチャイルド家が所有する「カルム・ド・リューセック」という貴腐ワインを飲みたいです。しかもロスチャイルド家といえば、EXPLORERS CLUBが薔薇の舞踏会のときにフォトジェニックなどでも使わせて頂く、そのロスチャイルド邸の所有するワインです。
⑧これからオールドヴィンテージワインを愉しむ人に向けて
やっぱり、まず本物を知っている人と出会う。それはソムリエとかではなく。人生を愉しむためのワインを知っている方ですね。そして一緒に飲ませて頂く機会を掴む。ワインのほんとの素敵さや、ワインの愉しみ方を知ることができるから。そういう機会は、なかなか得られませんからね。私もEXPLORERS CLUBに入会して、やっと本物に出会えたので、本物を知ってる人、本物を教えてくれる人と一緒にいるという体験をして頂きたいです。
ワインのことを知るってことも大事だけど、それだけではなく、ワインがあるからこそ広がる世界がそこにある。だから、人生を愉しむための一つですね。
こんなお酒の飲めない私が、ワインを好きになったと言っているのです。五大シャトーを飲んだとしても、「ふ〜ん」って終わってた人ですから。当時の私は、何も知らない人が五大シャトーを飲んでしまったという感じです。やっぱりEXPLORERS CLUB 創始者のKATO氏の魅せてくれる世界を見たからこそ、そのすごさがわかるとか、ワインの素敵さが分かるようになったと思います。
とにかく美しい世界を知っている人達と一緒に飲むチャンスを掴みましょう。そしたらわかります。その場に来ないとわからないことって、星の数ほどありますし。なかなか言葉で伝えられないもどかしさ。これを言葉だけで伝えられたら、ワインを通してもっともっと美しい世界が広がっていくのだと思います。
●【最後に 】
インタビュー記事中に出てくるエクスプローラーズクラブが主催するワイン会は、一本のオールドヴィンテージワインだけを10名ほどのメンバーでじっくり愉しみ、知識や感想を共有し、お互い学びを得ながら上質で美しい時間を形成する会です。福岡地区のワイン会はインタビュアーでもある山下が開催しています。
EXPLORERS CLUBでは、全国に地区(支部)があり、地区でのワイン会を開催しています。
メンバーになると全国で開催されるワイン会にもご参加いただくことが可能です。EXPLORERS CLUB 福岡では不定期ですがクラブメンバー以外の方にもご参加いただけるオールドヴィンテージワイン会を開催しています。
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