【私の人生を変えた一本のワインNo.11】シャトー・タルボ1985
- 私の人生を変えた一本のオールドヴィンテージワイン
- 本日インタビューしたのは、この方
- ①人生を変えた一本のオールドヴィンテージワインは、何ですか?
- ②なぜ、シャトー・タルボ1985を選ばれたのですか?
- ③どんな印象が残っていますか?
- ④これまでの佐藤さんにとってワインとは?
- ⑤今の佐藤さんにとって、ワインとは?
- ⑥これからオールドヴィンテージワインを愉しむ方に一言
- ●【最後に 】
私の人生を変えた一本のオールドヴィンテージワイン
この『死ぬまでに飲みたい!おすすめオールドヴィンテージワイン』ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
突然ですが、あなたには「人生を変えた一本のワイン」がありますか?大切な人と一緒に記念日に飲むワイン、尊敬する人に薦められたワインなど、あなたにとって特別なワインは何か?
ではなく、、、
本当にそのワインがきっかけで人生を変えたワインをインタビューしてご紹介するシリーズです。それぞれの「人生を変えた一本のワイン」をご紹介しています。
本日インタビューしたのは、この方
佐藤 基子さん(英語翻訳)
トランペッター。2017年モナコ公室主催の「薔薇の舞踏会」に参加。2016年7月ディンギーヨットで、ヨーロッパ大陸(スペイン)とアフリカ大陸(モロッコ)を隔てるジブラルタル海峡の横断達成。
①人生を変えた一本のオールドヴィンテージワインは、何ですか?
EXPLORERS CLUB 主催のワイン会で飲んだ『シャトー・タルボ1985 』34年前のワインです。
※シャトー・タルボ(Chateau Talbot)とは?
シャトー・タルボ(Chateau Talbot)は、凝縮しつつもなめらかなスタイルは、まさにボルドーワインの優雅さと偉大さの典型。
所有するブドウ畑の面積は「107ha(ヘクタール)」と、メドック地区でも2番目の大きさを誇っている。タルボはボルドーでは唯一、手摘みで収穫されたブドウを、余分な水分を飛ばすために温風の出るトンネルをくぐらせる。元来ピーチなどのデリケートなフルーツに施されてきた手法である。
15世紀のイギリス統治時代にサン・ジュリアン一体をタルボ将軍が治めていた。タルボ将軍はイギリスの歴史の中でも名将として有名で、シェイクスピアの「ヘンリー6世」にも出て来る、英国人にとっては歴史上の英雄です。
これが名前の由来で、1453年にカスティヨンの戦いで敗れた、イギリス人のギィエンヌ総督、英軍指揮官タルボ将軍、シュルベリー伯爵にちなんだもの。
※1985年(昭和60年)の出来事
男女雇用機会均等法が成立。群馬県の御巣鷹の尾根に墜落した『日航ジャンボ機墜落事故』もこの年。初の日本人宇宙飛行士誕生し、携帯電話の先駆けとなるショルダーフォン(NTT)も登場。
ファミコン用ソフト『任天堂スーパーマリオブラザーズ』が発売され空前の大ヒット。ヒット曲はチェッカーズの『ジュリアに傷心』で、映画では『ゴーストバスターズ』がランキングNo.1になっている。
②なぜ、シャトー・タルボ1985を選ばれたのですか?
EXPLORERS CLUB ファウンダーである KATO氏の人生を変えたワインだからです。
この「シャトー・タルボ1985」ワイン会が、準備や、会場探し、ワイン探しも、自分たちでやるのは全部初めてだったんです。参加者みんなで、シャトー・タルボ1985を探すため、いろんなwebサイトとか見たり、買いに行ける店舗の佐賀と福岡のいろんなお店に問い合わせたり。
ちょうど開催日の二日前に、ようやく入手できました。ホントにギリギリまで開催できるのかもわからなくて。「やっと手に入れたー!」というシャトー・タルボ1985を、みんなで飲むというのがすごい愉しかったんです。
ワイン会の前に「シャトー・タルボ」について、知識を一つ学んで、みんなに披露するのですが、調べてみると「タルボー将軍って本当にいたんだ!」ということを初めて知ったり。ワイン会の飲み物は「シャトー・タルボ1985」一本のみにして、ワイン会のあとに料理をいただくという形。
お店も他のお客さんがいない貸し切り状態にして。オールドヴィンテージワインの抜栓の時間を、あんなにじっくり愉しむというのが、その時初めてだったので、すごく愉しかったです。こんな風なワインの愉しみ方があるんだ!というのも、実際自分が参加して、ようやくわかったみたいなところがあって。
③どんな印象が残っていますか?
抜栓も一時間くらいかかって、その姿をみんなで見守りながら、「シャトー・タルボ1985」について、いろいろ話しながら、時間過ごす時間がとても愉しかったです。
抜栓とか、見てておもしろいです。コルクがちぎれそうになったりして。少しずつ、こうコルクが抜けてくると少しずつ香りが漂ってくる。あの香りが堪らないです。
そしてコルク抜いた時の香り。ワインをサーブしてもらう時の色とかもすごい綺麗だったし。香りも味も一個一個を愉しむというというあの時間ホントいいですね。香りがあってうずくもりたいです。ワインの口をずっと鼻に付けておきたいくらいに。
抜栓のストーリーをみんなで愉しみます。そこもすごい愉しみの一つです。
参考までに、ワイン評論家のロバート・パーカー氏は、この「シャトー・タルボ1985」を89点と評価しています。
1985年のタルボは1982年ものを小型にしたようなワインであり、現在、飲むのにはうってつけである。色は非常に深みがあり、熟した、豊かなベリーのような香りがあり、しなやかで肉付きがよく、ミディアムボディである。たっぷりとした果実味があり、フィニッシュはなめらかで優雅で、すばらしくバランスがよい。
④これまでの佐藤さんにとってワインとは?
お酒の種類の一つでしかありませんでした。酔うためのツールでした。ほとんどワインを選ぶということもありませんでした。それまでの私は、ワインは選ばない人でした。
ワインは酔うためのツールだと思っていましたので、そのお酒に対しての愉しみ方が全然変わりました。お酒はそれまでも好きでしたので、お店で友達や同僚と飲んでいました。ビール、チューハイ、焼酎とかは飲めなくて、甘いお酒と日本酒を。
⑤今の佐藤さんにとって、ワインとは?
仲間と一緒に過ごす時間にはワインは必要です。「シャトー・タルボ1985」と出会って、いろんなワインを飲みたくなったし、知りたくなりました。今まではお酒は酔うために飲んでましが、酔うためではなく、ワインと愉しむために飲もうに変わりました。もう酔うっていうことが無くなりました。愉しみ方を知り、人生に酔う必要ないとわかったので。お酒に愉しませてもらう人生よりも、自分から愉しむ人生の方がいいと思います。
日本人の多くのサラリーマンは酔っ払うまで飲むというイメージですが、フランス人は嗜む感じです。そういう飲み方に変わりました。フランス人は、毎日ワイン飲んでも馬鹿騒ぎすることなく、泥酔している人なんてほとんどいません。
⑥これからオールドヴィンテージワインを愉しむ方に一言
一本のワインをみんなで味わうという愉しみ方がいいと思います。良いワインを素敵な仲間たちと、じっくり味わうという愉しみ方を知って欲しいです。
●【最後に 】
インタビュー記事中に出てくるエクスプローラーズクラブが主催するワイン会は、一本のオールドヴィンテージワインだけを10名ほどのメンバーでじっくり愉しみ、知識や感想を共有し、お互い学びを得ながら上質で美しい時間を形成する会です。福岡地区のワイン会はインタビュアーでもある山下が開催しています。
EXPLORERS CLUBでは、全国に地区(支部)があり、地区でのワイン会を開催しています。
メンバーになると全国で開催されるワイン会にもご参加いただくことが可能です。EXPLORERS CLUB 福岡では不定期ですがクラブメンバー以外の方にもご参加いただけるオールドヴィンテージワイン会を開催しています。
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